ビクトル・エリセのDVDボックス

ビクトル・エリセのDVDボックスが発売されるので、早速予約をする。以前のブログにも書いたように80年代の映画に対するノスタルジーが強い。特にエリセの映画についてはレンタルで借りて観るのではなく、DVDを所有したいと思っていたが、コレクター商品扱いになっていて高価で手が出なかった。この廉価なDVDボックスを待ち望んでいたエリセファンは多いに違いない。アマゾンの感想欄をみるとスペインらしい映画などとあるが、私は単純にそうは思わない。バスク人としてエリセはフランス映画(もちろん溝口などの日本映画にも)に心酔していたと思われる。その映像表現は静寂でいわゆるスペイン映画と一線を画すが、それこそがスペインの多様な世界の一面であるという意味でのスペインらしさだと思う。正月はゆっくりとエリセの映画を楽しみたいと思っている。
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by kurarc | 2008-12-21 23:13 | cinema