毎月第1金曜日は東京へ

毎月第1金曜日は(社)日本建築家協会で保存問題委員会が開かれるため、東京に出る。よって、この日は東京でできることをまとめてするようにしている。日本建築学会へ行ったり、展覧会などをまとめてみたりする時間として活用している。

今日は、まず水道橋でCDを売却し、そのお金で神保町の明倫館書店(行きつけの古本屋)で、下記の書籍を購入した。

『SD1985年6月号』 特集:モロッコ、スペイン、ポルトガル         <いえ>と<まち>調査紀行
『SD1993年6月号』 特集:家具のオデッセイ 大橋晃朗の全仕事
『建物が残った 近代建築の保存と転生』 磯崎新著(岩波書店)

『SD1985-06』は、ポルトガルの調査が掲載されていたので購入。『SD1993-06』は大学時代お世話になった大橋先生の追悼号と言える雑誌。大橋先生の家具の特異さに改めて驚かされる。『建物が残った 近代建築の保存と転生』は、磯崎新さんが建築の保存をどのようにとらえているのかを知りたくて購入する。

その後、汐留ミュージアムで開催されている「建築家 坂倉準三展 モダニズムを住む 住宅、家具、デザイン」へ。坂倉準三の仕事を改めて眺めてみると、意外ではあるが、奇を衒った仕事が皆無であり、実現した仕事にはこせこせしたところがない。やはり、巨匠と呼ばれるにふさわしい。建築家・デザイナーであるシャルロット・ペリアンから予想以上に多大な影響を受けていたこともよく理解できた。
のびる建築家は人から影響されることに対し素直であるような気がする。それは、常に感性が開かれている証とも言えるからではないだろうか。

その後、保存問題委員会に出席し、午後9時過ぎに帰宅。今日は、いつもより早い帰宅であった。

by kurarc | 2009-08-07 21:52 | archi-works