沖縄の建築家 山田正永さんと鎌倉、葉山散策

昨日(12日)は、沖縄から建築家の山田正永さんが鎌倉に訪ねてこられ、一緒に鎌倉、葉山の建築を散策した。山田さんは、私が沖縄に滞在しているときに最もお世話になった建築家の一人である。山田さんとはかつてヨーロッパや北アフリカなどを一緒に旅した。モロッコ国境からアルジェリア国境までを二人で徒歩で横断した経験は未だに忘れられない。

散策は室伏次郎さん設計の住宅からはじまり、県立近代美術館を見学した後、鎌倉山の若手の住宅作家たちの仕事を見学し葉山へ。まず吉田五十八が設計改修に関わった山口蓬春記念館を見学。増築部分が吉田の設計になるが、実はこの増築以外の木造住宅は吉田がかなり手を入れている。そうした部分は一般には公開されていないが、庭を手入れされている方に特別に案内してもらい見学させていただいた。

その後、路地(小径)を東へ歩いていくと、遠藤新設計の旧加地邸(写真)が山の斜面に現れた。近くまで登り撮影する。現在は使用されておらず廃墟になっている。こうした文化財クラスの住宅が葉山御用邸付近には数多く存在する。なんとかうまく再利用して、活かしてもらいたいものだ。その後、夜は大船でかつての旅の記憶を酒の肴に語り合った。今度は私が沖縄を訪ねなければ。
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by kurarc | 2009-10-13 18:45 | architects