アヴェ・マリア

トランペットの先生からフィンランドのトランぺッター ヨウコ・ハルヤンネのCD『Angel Music』(日本のタイトル アヴェ・マリア-天上の響き-)をお借りする。

ザ・ガード金管7重奏団とハルヤンネによるアヴェ・マリア曲集であるが、その1曲目にカッチーニ作曲によるアヴェ・マリアが演奏されている。クラシックファンであれば、言わずと知れた曲なのだろうが、バッハやシューベルトは知っていたが、カッチーニの曲は恥ずかしながら知らなかった。

本当に美しい旋律である。下降していく旋律の繰り返しが心に響いてくる。こうした1曲が発見できるだけでこのCDは一生忘れられないものとなるだろう。あの左手のピアニスト舘野泉さんのベスト盤の中にもこの曲が含まれていた。聴き比べてみたい。

*ウィキペディアによればカッチーニのアヴェ・マリアは偽作であるとのこと(カッチーニの曲でないとのこと)。偽作であっても、曲の美しさに変わりはない。

*ハルヤンネの生まれた町はフィンランドの西南ラウロという都市である。中世を起源とした木造建築が残る世界遺産の都市として知られている。スウェーデン植民地時代の影響の強い都市と考えられるから、彼の演奏はスウェーデン的な洗練さがあるのかもしれない。

by kurarc | 2010-11-28 16:43 | trumpet