動画について

新しくデジカメを購入し、そのデジカメに簡単に操作できる動画機能がついていることから、現在動画を撮影することに非常に興味がある。

テレビという動画を見慣れているせいもあるが、動画を自分で撮影する、という感覚、感性が不在であった。これは、テレビの弊害とも言える。また、未だに写真に比較して、動画は特別な機能と思っているふしもある。それにしても写真がある神話性を持つのは、きっとありふれたテレビという動画の普及が一役買っていることは確かではないか。

そうはいっても、動画と写真の使い分けが今一つピンとこない。わざわざ動画で撮影したい、と思えるものは数少ない。自然の動き(たとえば海の波や雲の動き、鳥や昆虫の動き)や人間の特殊な行動、活動などは動画で撮影しておきたいが、人間の撮影の場合、「撮影させてくれませんか?」などと頼むものなら、どうも勘違いされそうだ。写真を撮るように単なる興味だけの話なのだが、変な人に見られてしまいそうだ。

今のところ、自分の頭のなかに、写真か動画か、という選択肢、レイヤーがつくられたことだけは良いことのように思える。いろいろ撮影を試みている内に動画のメリットがはっきりしてくるだろう。自分が設計した建築の動画撮影などからまずは試みてみることになりそうだ。

*この動画の機能は音声を同時に記録するということは重要な気がしている。音楽の演奏などは動画撮影に非常に適していると言える。動き、音とは生きていることに対応する現象だから、動画のメリットは「生きている世界」を写真以上のリアリティで記録できる、ということにつきるのかもしれない。

by kurarc | 2011-09-04 21:59 | art