タジン鍋と塩蒸し肉じゃが
26年前に初めてモロッコへ行き、タジンやクスクスを食べ、その料理の美味しさに感動した。パリに行ったときにも、入りやすく安いモロッコ料理屋でかならず食事をする。海外では日本人にとって中華料理の次にこうしたエスニック料理は特に親しみやすい。
タジンをつくるためというより、現在はこの鍋を使って様々な料理をつくるような料理本が数多く書店に並んでいる。私はまずは『野菜がおいしいタジン鍋』(牛尾理恵著、池田書店)を購入した。この本を購入した理由は、二つ目のレシピに「塩蒸し肉じゃが」が載っていたからである。
私は砂糖とみりんを使う日本料理が大嫌い。おふくろの味の定番、甘い肉じゃがも苦手である。そうしたこともあり肉じゃがを敬遠してきたのだが、この「塩蒸し肉じゃが」のレシピに納得して、この本の購入を決めた。(スイーツは大好きである。下手な和食屋が私にとっては最悪の食事となる。だしを活かした関西の料理、砂糖を使わない西洋料理が私は最も好きである。)
早速有り合わせの食材で「塩蒸し肉じゃが」をつくってみる。ジャガイモ、人参、タマネギ、長ネギ、肉は買ってあったベーコンを使用して、日本酒と塩で蒸し上げてみた。(水は一切使用しなかった)牛尾さんの蒸し時間より10分程多く時間をかけ、合計25分程弱火で蒸し上げると、かなり美味しい肉じゃがが完成。
今年の冬は、このタジン鍋でいろいろな鍋物に挑戦することにしよう。
*圧力鍋もよく使用するが、最近はドイツ的な風情の圧力鍋があまり好きでなくなってきた。省エネ鍋としては優れているが、料理をつくる時間の楽しみが奪われるとも言える。
by kurarc | 2011-11-04 19:57 | gastronomy