アレクサンデル・タンスマン

売却するレーコードを吟味している時、日本のクラシックギタリストの中で、初めてパリ国際ギターコンクールで優勝した渡辺範彦のLPを見つける。レコードを聴いていなかったので、ずっと記憶の底に沈殿したままになっていた。渡辺はCDもほとんど発売されていない。渡辺の演奏もずっと聴いていなかった。

渡辺のLPは、高校生の頃毎日のように聴いていたLPの一つ。渡辺は夭折したが、彼のファンは今でも数多いはずだ。その渡辺が得意としたレパートリーにアレクサンデル・タンスマンの「カヴァティーナ」というギター曲があった。

タンスマンについては、私はこの曲しか知らない。ポーランドのピアニスト、作曲家であることは知っていたが、高校生当時はあまり意識してはいなかった。最近ポーランドという国に興味がでてきたこともあるが、こうした作曲家の全貌を知りたいという衝動にかられる。

ポルトガル語を学ぶ前、ポーランド語を学んだこともあったが、続かなかった。でも、やはり何かしら学んでいることは、何十年先になって、ふと現れてくるのだろうか?ポルトガルとポーランド。この二つの国は私にとって相性が良いし、心のどこかで深くつながっているような気がする。

by kurarc | 2012-12-15 16:46 | Poland