気根(呼吸根)

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ラクウショウという植物についてブログに書いた。この植物は、気根(呼吸根)という根を持つ。

根は通常、地中に伸びるが、このラクウショウは一部を地上に、通常の植物とは逆の方向に根を延ばす。よって、一部は地上に突出する。

これはラクウショウのように湿地に生育する場合、その地中の酸素濃度がきわめて低く、根で呼吸が困難になることによるのだという。根とは水を吸い上げるだけでなく、ガス交換(呼吸)をするものなのだ。

沖縄にも巨大な気根をもつガジュマルという植物がある。また、マングローブなどもそうだ。一つの植物を注意深く観察するだけで植物がもつ様相の原因、他の植物との連関など様々な特色が学習できる。何かを知るためには、まず一つのことを深く知ることから始めればよいことがわかる。

*写真は井の頭自然文化園分園内に見つけたラクウショウの気根(呼吸根)。廻りの落葉はラクウショウの葉。新宿御苑のラクウショウの気根は巨大だというから、地中の酸素濃度がかなり低いという証しではないか?

*ラクウショウは私が持つ植物のガイドにものっていた。以外と身近な植物であることがわかる。

by kurarc | 2012-12-18 22:29 | nature