Archiscape


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by S.K.

無名の職人たち

現在、巨大な現場のお手伝いをしている。その現場は、東京ドームがすっぽりと入ってしまうほどの大きさである。こんな巨大な現場は初めてだが、そこでは毎日300人以上の職人たちが黙々と働いている。

こうした職人たちを見ていると、建築という世界は出来上がったものを見て、きれいだとか美しいとか言ってすむものではない、と思う。出来上がるまでの過程こそが建築なのである。職人たちと混じりながら働くわけだが、こうした現場は、あのブルネレスキがフィレンツェのドームをつくるときにも感じていた職人たちの働く音、姿ときっと重なるのだろうと想像してしまう。

300人以上の職人たちは、全国から集まった職人であるわけだが、何も名前を残すことはない無名の職人たちである。こうした職人が鉄筋一つ一つを結んでいく。その積み重ねで建築ができるわけである。そうした光景を見ていると、建築とはつまるところ、一つ一つの労働の結晶化のような行為である。

膨大な労働が無駄になってはいけないのだから、建築家の責任は重い。そして、こうして黙々と働く無名な職人たちのような人間こそ幸せになってほしいと思う。
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by kurarc | 2013-02-07 22:30 | archi-works
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