映画『LA BOUM』(ラ ブーム) Dreams are my reality. 

映画『LA BOUM』(ラ  ブーム) Dreams  are  my reality. _b0074416_2159454.jpg

30年以上前の映画。中学時代の友人が、ラブームのテーマ曲をギターピースに編曲して、よく弾いていた。このテーマ曲を聴くと10代後半から20代前半の頃が思い出されるなつかしい映画である。

何十年かぶりに続編となるラブーム2を含めてみて観ると、このラブコメディーと言える映画は実は家族それぞれの自立を描いていたことに気づく。それは、夫婦の自立、親子の自立についてである。

この映画で、夫婦は夫婦でありながら、離ればなれで仕事をする道を選択する。夫婦は一つの屋根の下に暮らすという当たり前の道を選択しない。映画公開当時はソフィー・マルソーに脚光が浴びせられたが、あらためてみると、むしろ親と子がテーマの中心であることに気づく。

初めてパリを旅したときの頃の風景が眺められるのもよかった。パリのパンテオン近く、リセアンリ4世が舞台の中心。私にとって、敬愛する建築家ラブルーストのサント・ジュヌヴィエーヴ図書館があるこのあたりはパリでも特に印象深い場所である。

この映画から、興味深いシーンをとりあげると、
*いわゆるバゲットを食べずに、日本で言うトーストを食べるシーンが多いこと
*レストランで二人でテーブルにつくときに、面と向かって座るのではなく、隣同士で座る座り方が多くみられること
*日本映画の話題などが台詞のなかに入っていること
*ウォークマンが映画の中で重要な役割を担っていること
*夫は妻が上着から下着に到るまで何を身につけているのか知らなければならないこと
etc.

by kurarc | 2013-03-30 21:44 | cinema