クレイペグ(Clay Peg)
週末は名古屋から常滑への小旅行を楽しんだ。
常滑にあるINAXライブミュージアムは一度行きたかったミュージアムということもあり、楽しみにしていた。ここには、世界のタイルを収集した「世界のタイル博物館」があるからである。
小さな規模のミュージアムが集合したINAXライブミュージアムの中で、お目当ての博物館へまず入る。入るなり、いきなり見たこともないタイルが現れた。それがクレイペグ(上写真)である。紀元前3500年、世界最古の都市の一つ、ウルクで使用されていたものだという。
形状は、棒状で太いエンピツのような形。タイルというと正方形か平面形のものしか想像したことがなかったので、その形にまず驚いたが、よくよく考えてみると、土を手で捏ねてつくることを考えると、こうした形は非常に素直な形であることに気づく。
こうした形状を壁に刺すように固定していく。先端の丸い箇所は彩色され、その色によって独特の模様を形作る。イスラムの幾何学的なタイルにも驚くが、こうした原初的なタイルの生々しさにも驚きを隠せない。常滑まで足を伸ばした甲斐があった。
by kurarc | 2013-05-20 20:38 | design