言問団子
仕事で向島へ。帰りに有名な言問団子を食べに行く。店構えは鉄筋コンクリート造であまり風情があるとは言えなかったが、江戸末期からこの場所で店を続けているという。
名にしおはばいざ言問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと
という在原業平の歌から団子の名前をつけたという由来がある。
向島は、かつて幸田露伴などの文人たちが住んだ場所。三鷹に住んでいると、東京の東には疎くなるが、東京の西の住宅地とは全く異なる文化を持つ地域である。いまだに料亭等が数多く見受けられた。
しかし、在原業平の歌などたまに読んでみると、日本語は奥深いことを感じる。こうした古典を近いうちにじっくりと味わってみたい。
*都鳥とは、「ミヤコドリ」または「ユリカモメ」を指すらしい。
by kurarc | 2013-06-30 19:54 | gastronomy