アレクサンドル・タンスマン(Alexandre Tansman)その2

アレクサンドル・タンスマン(Alexandre Tansman)その2_b0074416_1112638.jpg

10代の頃はよくクラッシックギターの曲を聴いた。その中に愛聴盤と言えるものがあって、渡辺範彦演奏の『渡辺範彦ギターリサイタル』(上)であった。わたしはもっていたほとんどのLPレコードは売ってしまったが、5枚だけ残しておいたものがある。その中の1枚がこの渡辺氏のレコードである。

この中にアレクサンドル・タンスマン作曲の「カヴァティーナ」が収録されていて、大好きな曲(小曲集)であった。4曲目の「バルカローレ(舟歌)」は自分でも弾いてみた懐かしい曲。

アレクサンドル・タンスマンがポーランド人であることは、LP裏のライナーノーツの中で当時から知ってはいたが、その後、彼の作曲した音楽を追跡するようなことは行っていなかった。

Wikipediaによると、彼はユダヤ系ポーランド人であり、優秀なピアニストでもあったという。パリからアメリカへと亡命するなかで、彼の中にポーランド人として、ユダヤ系としての民族的感性が芽生え始めたことが書かれている。

アレクサンドル・タンスマンは、わたしが最も早く体験したポーランド人の一人と言えるだろう。彼の作曲した楽曲を今度じっくりと聴いてみたいと思っている。

by kurarc | 2015-08-02 11:10 | Poland