発音の要 母音

先月からフランス語を習い始めた。日本語を話せるフランス人女性を先生として、月に2回ほどゆっくりとフランス語を学んでいる。以前にも書いたが、自分で意識的に外国人と接点を持つようなことをしないと、東京のような首都でも、日本ではほとんど日本人だけとのコミュニケーションになってしまう。フランス語を習うこともあるが、海外の異文化出身の人と会うことは、新鮮であり、楽しい。

現在は、フランス語の発音をじっくりと学んでいる。フランス語は特に母音の発音が難しい。e、ê、è、とeにドイツ語のいうウムラウトがつくもの。あとは、u、ûの音など。こうした文字を含む単語の発音でフランス人に合格点をもらえるようになれば、発音はかなり上達したことになると言えるだろう。

フランス語に限らず、どの言語でも、母音の発音が要となると考えられるような気がする。反対に、日本語のように母音の発音が退化(あるいは進化といえるのか?)してしまって、あ、い、う、え、お、と五つの発音ができればよい言語は、発音に苦労することは少ないと思われる。「お」と「を」を区別することもしなくても、日本語では奇妙には聞こえないし、この区別を意識して発音している日本人も少なくなっているのではないか?

フランス人の先生には、たとえば、映画で日本で言う食パンを食べるシーンがフランス映画でも以外に多いのはなぜか、と訪ねてみると、朝は、食パンを食べることが多いのだという。何か(ジャム等)をのせて食べるようなときには食パンで、食事とともに食べるのがバゲットということらしい。わたしは、こうした初歩的なことも気づかなかった。フランス人は朝からバゲットを食べているものとばかりおもっていたのである。クロワッサンは食べないのですか、と聞くと、カロリーが高いので控えているという。語学をまなぶ合間に、こうしたたわいない会話も楽しいものである。

語学の秋にするべく、フランス語は続けたいと思っている。多分、テキストが2冊あるので、この2冊が終わるまで学ぶことになるだろう。その合間をぬって、ポーランド語、ポルトガル語、英語をやることになる。

by kurarc | 2015-11-09 23:53 | France