信州上田とルーツについて

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NHKの大河ドラマ『真田丸』をみている。大河ドラマをみる習慣はないが、このドラマは二つの理由がありみることにした。一つは、堺雅人に好感をもっていること。もう一つは、この舞台である、信州上田周辺には倉澤姓が多いこと。わたしは勝手にわたしのルーツの一つだと思っているからである。

わたしは父が50歳近くのとき生まれた子供であり、比較的早く父親が亡くなったこと、わたしの生まれた頃、父方の祖父母(父の両親)は他界していたため、父のルーツについて詳しく知らないし、父方の祖父、祖母、また曾祖父などがどのようなルーツをもつ人間か知らない。(祖父は、北海道の室蘭で製鋼所の技師をしていたということくらいしか知らない。父は北海道生まれ、東京白金育ち。)

信州の方面を旅する時、よく起点にしていたのは上田であった。ある日、上田から近い別所温泉街の中の国宝安楽寺の八角三重塔(上、上田市文化財マップHPより引用)を見学に行った時、その塔は、墓地の中に建っているような塔であったが、お墓の墓銘が倉澤姓だらけなのに気がつき、驚いた。宿泊したホテルの支配人も倉澤姓であり、そのホテルの隣の支配人も倉澤姓ですよ、と教えてくれた。

無意識に上田を選択していただけなのに、こうした縁に驚き、きっとわたしのルーツの一つはこのあたりなのだろうと勝手に思うことにした。そうした経緯もあり、今回の大河ドラマはみておこうと思っているのである。くだらない理由からなのだが、ルーツというのは、何か大きな力を秘めている気がする。わたしの祖先がどこで生き、どのような生を営んできたのかは、何らかのかたちで、わたしの中に生きている、と思うのである。

*わたしは、当然、国宝安楽寺の八角三重塔が好きになった。これほど繊細な塔を他に知らない。

by kurarc | 2016-02-03 21:39