気鳴楽器

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20世紀の初頭、エーリッヒ・フォン・ホルンホステルとクルト・ザックスは、楽器の分類を発音源となる振動体により以下のように分類した。(『楽器の科学』柳田益造編 ソフトバンククリエイティブ(株))

気鳴楽器:トランペット、トロンボーン、ホルンなど
弦鳴楽器:リラ、ハープ、ギターなど
膜鳴楽器:ティンパニー
体鳴楽器:マリンバ、チェレスタ、シンバル、カスタネットなど
電鳴楽器:エレキギター、オルゴール、電子ドラム、シンセサイザーなど

わたしは現在トランペットという気鳴楽器(空気を振動させて音を出す楽器)を学んでいるが、この同じ仲間の楽器が最近気になりはじめた。特に、現在興味をもっているのはホルン(フレンチホルン)である。

少し前にこのブログで紹介した「A Song of the Sea 海の歌」という吹奏楽曲は、ホルンが重要な役割を果たす。you tubeでたびたびこの曲を聴いているが、この曲の中のホルンがよいのである。それはトランペットの明晰な音とは異なる陰影を帯びた音、霧にかすんだ大気の中から響いてくるような柔らかい音であるからである。角笛から進化した楽器であるということだが、その角笛の記憶をよく継承している楽器であると思う。

こんなことを感じられるようになったのも、吹奏楽をはじめたおかげだが、できれば一度ホルンを演奏してみたいと思うようになった。しかし、ホルンはトランペットのおよそ2倍から3倍の高価な楽器である。わたしのようなものには高嶺の花といった楽器だ。しかし、その吹奏する感覚がトランペットとどのように相違するのか知りたいのである。

by kurarc | 2016-04-11 21:26 | trumpet