翻訳スキルの向上

本を選ぶときに、最近は翻訳者で選ぶことがある。『天才建築家 ブルネレスキ』の翻訳者、田辺希久子さんの翻訳には、大変感心したこともあり、彼女が翻訳に関わった本は何かを探す、というように。

その田辺氏と光藤京子氏の二人が、『プロが教える基礎からの翻訳スキル』(三修社)という本を出版されていることを知り、古本で購入した。これは英日、日英の両方の翻訳のスキルを身につけるためのテキストである。アマゾンの書評には、何十万円とかかる翻訳学校でのエッセンスが、たった2200円で学ぶことができる、といったような意見が書き込まれている。

この本を読めば、田辺氏の優れた翻訳の方法が理解できるのでは、ということと、いつか翻訳してみたい本があるので、その予習も兼ねて学習してみることにした。先日紹介した『レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密』の翻訳も、上野真弓さんという女性であり、やはり優れた翻訳である。語学の世界では女性がリードしているように思うが、それは、子供の頃から言葉への感心の高いのは女性の方だからなのだろうか?あるいは、脳の構造の違いといったことも言われるが、「こなれた」翻訳は女性の翻訳者の方に軍配があがるような気がしてならない。

わたしは会話が苦手なので、むしろ、語学を考えることに重点をおきたいと思っている。そのせいで、いろいろな語学(ロマンス諸語を中心として)を幅広くかじっているところである。

by kurarc | 2016-08-10 21:19 | books