Archiscape


Archiscape
by S.K.
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28

長田弘とボブ・ディラン

b0074416_22114154.jpg
テレビでボブ・ディランの特集をやっている。わたしはボブ・ディランに薫陶を受けた世代ではない。彼の曲を聴くと、歌詞は確かに優れているが、曲はどうだろう?

わたしが頼りにする20世紀のバイブル『私の20世紀書店』(長田弘著)には、ボブ・ディランに関係する章があった。「iDEATH」というタイトルの章である。

長田はここで、直接ディランを語るのではなく、ディランの友人でシンガー・ソングライターであったフィル・オクスを取り上げている。1963年、オクスとディランは雑誌「ブロードサイド」を編集。名曲「風に吹かれて」はそこからはじまったのだという。しかし、彼らはたえず衝突。プロテスト・ソングの正道をいくオクスをディランは批判していたのだという。オクスのテーマは常に「政治」だったからである。しかし、そのオクスが独房に入れられるや、ディランはオクスのためのバラード「ハリケーン」を歌うことになる。

長田によれば、1960年代のアメリカは死(自死、変死)の時代であった。ヘミングウェイの自殺、モンローの死、ケネディの死、キング牧師の暗殺などあげれば切りがない。

こうした時代の後に、詩人のアレン・ギンズバークはディランの『欲望』に、「キープ・オン・ワーキング!」(やりつづけること!)という言葉をよせたと言う。長田は、「日々の生きるという手仕事」を「やりつづけること」と解釈している。

長田のこうしたディランの理解の仕方はなんとエレガントなのだろう。

[PR]
by kurarc | 2016-12-10 22:10 | music
<< ピエール・ジャンヌレの椅子 東京の自然 >>


検索
最新の記事
カミュ 晩年の土地 ルールマラン
at 2018-02-19 23:26
韓国のMoonさん
at 2018-02-17 00:11
上連雀の飛地
at 2018-02-11 13:57
(仮称)牟礼6丁目ディサービ..
at 2018-02-08 22:35
忘れえぬ街
at 2018-02-07 00:55
日常の中のデザイン18 歯ブ..
at 2018-02-04 20:36
吹奏楽「 LA LA LAN..
at 2018-02-03 19:03
Bachトランペットマウスピ..
at 2018-01-31 20:21
麗美(REMEDIOS)の音楽
at 2018-01-30 19:49
(仮称)牟礼6丁目ディサービ..
at 2018-01-29 20:11
カテゴリ
Notes
HP here

e-mail here

■興味のあるカテゴリを見た後に、また最初のページに戻るには、カテゴリの「全体」をクリックしてください。

■カテゴリarchives1984-1985では、1984年から1985年にかけて行った11ヶ月の旅(グランドツアー)について紹介しています。
画像は30年前のスライドをデジタル化しているため、かなり劣化しています。

■カテゴリfragmentでは、思考のヒント、覚書き、論理になる前のイメージ等、言葉を羅列する方法で書いています。

ライフログ
画像一覧
以前の記事