タラのアクラ フランスのクレオール料理

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在日フランス大使館のHPの中にフランスの食文化を紹介しているコーナーがある。その中に紹介されている料理のレシピをながめていると、グラドループのクレオール料理”タラのアクラ”(上写真、在日フランス大使館HPより引用)が紹介されていた。

この料理に興味を持ったのは、ポルトガルのバルでよく供される”パスティシュ・ドゥ・バカリャオ”(タラのコロッケ)とそっくりな料理であったからである。

塩タラを使う料理はユダヤ文化と関わりがあるとどこかで読んだことがあるが、どうもそれだけではないのかもしれない。フランスから遠く離れたカリブ海に浮かぶフランスの海外県グラドループ(アンティル諸島内)にこのような料理がなぜあるのか、興味深い。

ポルトガルと異なるのは、唐辛子や生姜などスパイスの効いたソースと共に供すること、ジャガイモを使わない(コロッケではない)ということである。見かけはほとんど同じと言ってもよいもので、前菜のように供されることも似ている。

ポルトガルのタラのコロッケは、もしかしたらアフリカの影響があるのかもしれない。

この在日フランス大使館のHPは編集がすぐれていて、フランスに興味をもつものに親切でわかりやすい。フランスは多くの国に囲まれていることもあり、ドイツ、スペイン、イタリアから影響を受けたと思われる料理、植民地としたアジア、アフリカなど多くのクレオール料理が存在することも興味深い。

*ブログのバグだと思うが、なぜか少し編集をすると、一部文字が拡大されてしまう。わたしが意図的に拡大しているように思われてしまい、心苦しい。


by kurarc | 2017-03-05 12:24 | gastronomy