『コンビニコーヒーは、なぜ高級ホテルより美味いのか』通読

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少し前、コーヒーに少し飽きがきたことをこのブログで書いたが、タイトルの川島良彰氏の本を通読し、やはり、それはわたしがまずいコーヒーを飲んでいたからであったことに気がついた。

サードウェーブコーヒーといった言い方がなされ、カフェ文化が新たな段階に入ったようなことがテレビやラジオで流れてくるが、川島氏によれば、それは、アメリカ西海岸の尖った一派が日本の多様なコーヒー文化に触発された結果なのだという。だから、「ブルーボトルコーヒー」が日本に進出して、大騒ぎになるようなことは、アメリカ人自身、想像していなかったことなのだという。日本では、それ以前に優れた抽出方法で美味しいコーヒーを入れていたのだから。

この本は、美味しいコーヒーの淹れ方のようなマニュアル本ではない。多くは、コーヒーの世界について著されている。その点について、ここで詳しく述べても意味がないので、川島氏がコーヒーを美味しく淹れる方法をいくつか抜粋しておこうと思う。

1)コーヒー豆は買ってきたら、トレーなどに移して、欠陥豆を取り除く。これで、随分と美味しくなるとのこと。

2)真空パックされた豆は買わないこと。焙煎後、豆は炭酸ガスを放出するが、その炭酸ガスとともに香りを逃さないようにすることが重要で、その炭酸ガスを真空パックは取り除いてしまっているということ。

3)コーヒー抽出に適正なお湯の温度は85〜90度。

4)コーヒー豆は「果実」である、ということを忘れずに。焙煎よりも、まずは豆そのものの品質が第一。

まずは、川島氏がプロデュースするコーヒー店に足を運んで、美味しいコーヒーとはどのようなものか把握することか・・・

by kurarc | 2017-04-06 22:09 | gastronomy