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by S.K.

REMEDIOS(麗美)の音楽

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最近、岩井俊二監督の映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』を観たのだが、その音楽を担当しているのが、REMEDIOSさんである。わたしたちの世代は「麗美」の名での活動として記憶されている。

沖縄生まれということもあるのだろうし、父親がスペイン系フィリピン人ということもあるのかもしれないが、REMEDIOSさんは、日本人にはないテンションを持った音楽を創造する。岩井監督の映画音楽を随分と手がけているが、特に、映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の音楽は素晴らしい。

彼女の音楽を聴いていて、どこかで聴いたことのあるような音楽だな、と感じたが、それは、わたしが1990年代によく聴いたポルトガルのグループ、マドレデウスの音楽であることに気がついた。この映画の年代もちょうど1995年。マドレデウスの全盛期と重なる。わたしは彼らマドレデウスの音楽(音、ポルトガル語の音)に導かれてポルトガルに行ったようなものである。

REMEDIOSさんの中にラテンの血が流れていることからくるのか、わたしにはわからないが、REMEDIOS=救済を意味するスペイン語からもわかるように、彼女の音楽は、優しく、懐かしく、人の生の一瞬の輝きを表現したような爽やかさがある。

映画と音楽がこれほどしっくりくる作品は、日本映画では初めて体験したかもしれない。短い映画だけに余計にその美しさが凝縮されている。幻の映画と言われる所以がよく理解できた気がした。



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by kurarc | 2017-07-10 20:01 | music
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