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元麻布の安藤記念教会見学

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以前もこのブログで紹介したが、元麻布にある安藤記念教会を見学してきた。設計者は吉武長一。この教会は今年で築100年を迎えるという。大谷石で組まれた重厚な外観が印象的である。麻布十番から都立中央図書館へ向かう道で偶然見つけた。内部を見学したいとずっと思っていて、あらかじめ見学したい旨を伝えると、快諾していただく。

今日は日曜日であったことから、まず礼拝に参加。わたしはキリスト者ではないが、子供の頃、一時、日曜学校といって自宅近くの教会に通っていたことがある。日本で主日礼拝に行くのは、考えると45年ぶりのことかもしれない。

この教会は小川三知のステンドグラス(写真下)があることでも知られている。小川のステンドグラスのファンは数多く、わたしもその一人である。今日は間近で見学することができたが、小川のステンドクラスには生命力と若々しさ、躍動感のようなものがあり、気に入っている。この教会の方に話を聞くと、建築だけでなく、室内の長椅子も100年使い続けていると聞き、驚いた。耐震補強はすでになされたということなので、きっとこの教会は少なくともあと100年は確実に生き続けると思う。

大谷石の積み方は、いわゆるフランドルレンガ積みと等しく、大谷石の長手と短手を交互に積んでいる。表面はのみで45度に引っ掻いた切り込みが入っていて、スクラッチストーンと言うべき仕上げで、大谷石に表情を与えている。丁寧につくられた教会であることを改めて感じた。こうした名建築は忘れ去られた、無名といってよい吉武のような建築家によってつくられたのである。建築は名前で語られべきものではないことが、この建築を見て実感することである。

*この教会は、いわゆる"Box Church"という一室空間の教会である。ポルトガルによく見られる教会のプラン。内部に柱がないので、信者の一体感が生まれやすい空間と言えるだろう。切妻の屋根の形がそのまま内部にも現れているが、通常は屋根が開いてしまうので、登梁をつなぐ材料が必要なはずだが、それが見受けられない。これは明らかに設計者の意図だろう。登梁を金物で緊結していると思われる?が、本当のところどのような屋根の構造になっているのか気になる。

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by kurarc | 2017-10-08 20:15 | architects
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