西国分寺 クルミドコーヒー

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先日、雑用のため西国分寺に行ったついでに、以前から気になっていた西国分寺南口のクルミドコーヒーに立ち寄った。西国分寺の駅を降りるのは30年ぶりくらいになるが、南口駅前は高層の集合住宅の立ち並ぶ住宅街に変化しており、中央線沿線では珍しい景観となっていた。クルミドコーヒーはその中のこじんまりとした集合住宅のB1階、1階、2階を利用したカフェであった。

まずは、クルミドコーヒーの中の深炒りを注文した(深深炒りもあった)。こちらのコーヒーは水出しコーヒーである。わたしが入った地下の空間の壁際にいくつも水出しコーヒー用の機器が並び、水出しコーヒーをつくっていた。

評判のカフェであるので、かなり期待して訪れたが、結論から言えば、わたしには合わなかった。まず、東京の郊外で普通のブレンドが650円という値段設定が信じられない。少なくとも500円以下にすべきだろう。(先日麻布十番で入ったオスロコーヒーですら一杯500円であった。味もこちらの方が美味しかった)味も650円を出すほど美味しくはない。それに、わたしは地下に案内されたが、カフェに入り、座席を案内されるという方針も合わない。レストランであれば致し方ないが、カフェでは座る席は自分で選択したい。また、案内された地下空間は空調機の音が気になり、落ち着かなかった。こちらのカフェであれば、2階の方が心地よさそうだ。

また、伝票の代わりに、動物の小さな木製の置物が置かれる。会計はそれを持って会計するのだが、こうした「かわいい」をコンセプトにしたやり方は、わたしには「気持ちが悪い」。日本はいつからこうした「かわいい」に媚びた均質化が始まったのだろう。いい加減にやめてほしいと思う。

この近辺に住む住人もきっとこのカフェを利用する人と利用しない人の二つにはっきり分かれると思う。コーヒーはそもそも650円を出して飲む飲み物とはわたしは思っていないので、こうしたカフェが流行るのは、わたしは好ましいこととは思っていない。わたしはドトールで十分である。欲を言えば、ドトールがスタバ並みにもう少しインテリアデザインを考えて店舗をつくってくれることを願っている。

by kurarc | 2017-10-09 17:39 | gastronomy