FIFAワールドカップ ポルトガル×スペイン

ワールドカップが始まった。サッカーに詳しいわけではないが、まず注目していたのはポルトガル×スペイン戦である。隣国の対戦はいわば代理戦争であり、お互い負けられないという心情は強いに違いない。

ダイジェストでこの対戦を見たが、激しい試合であった。結果は引き分け。ロナウドが輝いていた。終了間際のフリーキックは魂を感じた。

初めてポルトガルに行った1984年12月、リスボンを歩いていると石畳の道でサッカーボールを蹴っている少年に出会った。冬の暗い道の中、ボールを蹴っていた少年は、国木田独歩の言う「忘れえぬ人々」で、強く記憶に残っている。

日本以外で応援したいのはやはりポルトガルだろう。初めてポルトガルに行った頃、産声をあげた選手が今、ポルトガル代表として活躍していることになる。その頃のポルトガルは東欧諸国のような暗さがあったが、今や建築の世界では欧州で重要な位置を占めるまでに成長した。わたしはすでにポルトガル世界から遠ざかったが、英語など語学の達者なポルトガル人は今後、グテーレス国連事務総長のように様々な世界でリーダーを演じていくことになると思う。

by kurarc | 2018-06-16 17:50 | Portugal