新国立競技場
この建築の評判は、建築家たちからは何気なく聞いていた。あまりよい仕事ではない、と言う評判である。建築を設計しているものなら見ればすぐわかる。競技場の軒にあたるデザインだけ見ても、この建築の詰めの甘さが露呈しているのである。
軒を木材のタテ格子のデザインで埋めているが、その木材のピッチが開きすぎていて、緊張感がないのである。そのピッチと鉄骨の柱との取り合いも不自然であった。
設計者はこのようなずさんな建築をつくるような人でないと思うが、この建築に限ってどうしたことだろう?設計に時間をかけられなかったのだろうか?あるいは、模型での検討が不十分であったのだろうか?
とにかく、ただただ大きいなぁ、と関心(感心でなく)しただけであった。
*千駄ヶ谷駅前、槇文彦氏設計の津田ホールが解体され、なくなっていたのには驚いた。
by kurarc | 2018-12-25 23:21 | archi-works