イチロー

イチローが引退した。野球にはあまり関心はないが、彼の言動は気になる。中学時代に野球部に所属していたこともあったが、その野球部の練習、試合のやり方がひどく、野球からは遠ざかることとなった。

引退後に放送された番組をyou tubeでみた。シアトルの豪邸にも驚いたが、彼の言葉にも驚いた。「引退は死と同じ」であるとか、一つ一つ選び出された言葉に無駄がないということが印象的であった。

これは新たな発見だったが、彼は一人で戦うのではなく、ある時期から周囲の人々を巻き込みながら成長してきたということである。オフシーズンの神戸での練習には一般人を参加させたり、高校生の応援団を参加させたりと、ポジティブな人々に門戸を開いていったのである。

冷静に振り返ると、彼が年間200本安打を打てなくなった時点で、彼は終わっていたのかもしれない。それ以後の年月は苦難を極めたと思われる。引退は苦渋の決断ではなく、ずっと前から予想されていた結論であったと思われる。

わたしが最も注目したいのは、彼の品格がどのようにしてかたちづくられたのか、ということである。あれだけの記録をつくったから生まれたのか、品格をもって練習にのぞんだから記録がうまれたのか、そのどちらなのか、あるいは、両方なのか?

イチローが今後どのような活動をするのか興味深い。少なくともバラエティー番組にたびたび出演するような芸能人になることはなさそうだ。

by kurarc | 2019-04-07 10:33