アイタチ・ドアン カーヌーンの響き
ゴリラのような巨体から紡ぎ出される音は、それとは正反対に繊細、複雑で、トルコ古典音楽の魅力に一瞬にして取り憑かれてしまった。日本では、メディアから流れる大半の音楽は、欧米の音楽(そのほとんどがアメリカ音楽)であり、トルコの音楽がテレビやラジオから流れてくることはまずない。
そうした一方的な音楽の暴力に常にさらされているため、意識的にその暴力から逃れるしかない。ウードやカーヌーン(上写真)の音がそのことを気づかせてくれた。You Tubeのこうした偶然の出会いを歓迎しなければならないし、こうした出会いがYou Tubeのメリットでもある。
アイタチ・ドアンはトルコのブルサ出身とある。ブルサはかつて訪れた街の一つである。この街に行ったのは、グリーンモスク(下写真、モスク内部ミヒラーブ)見学のためだが、その帰りに洞窟のようななかにある大理石の風呂に入ったときの心地よさはいまだに忘れられない。トルコのことについて最近、学習していなかったが、この国の文化について改めて知りたくなった。
by kurarc | 2020-10-12 21:05 | music(音楽)