報国寺  竹の庭の東屋

報国寺  竹の庭の東屋_b0074416_0372382.jpg報国寺  竹の庭の東屋_b0074416_037394.jpg昨日は、親戚のご夫婦と鎌倉を散策しました。昼食後から歩き始めたので、多くの寺を廻ることはできなかったのですが、4時過ぎくらいに報国寺、竹の庭に到着。
この竹の庭の中にある東屋は、前から気になっていたものです。よく見ると非常に丁寧につくられています。床の洗い出し仕上げの端部は瓦で見切ってあり、竹の庭との境界にけじめをつけています。丸柱の足元の束石は、丸柱にあわせ円形で、さらに、束石の表面を洗い出し仕上げにして、床の洗い出しと連続させています。片流れの屋根は、高さを抑えながら屈曲していて、竹の庭を包み込むようにつくられ、竹の庭によくなじんでいます。写真を見てもらうとわかると思いますが、屋根の水上側の一部がアールをつけてくり貫かれていて、背後からうまく光を取り入れるようにつくられています。
このようなところに手を抜かない報国寺は、竹の庭だけでなく、境内の庭すべてに手が行き届いていて、改めてよい寺であることを実感しました。

by kurarc | 2006-05-01 01:08 | 鎌倉-Kamakura