吉祥寺 coffee Hall くぐつ草 + 鯨井勇 + 結城座

季刊『住む。』の2006年春号のsumu Square reportsに、吉祥寺のコーヒーホール、「くぐつ草」のコラムが掲載されていました。吉祥寺に住んでいた頃、よくこのコーヒーホールを利用させてもらっていたのですが、設計を担当したのが、建築家の鯨井勇さんだったこと、さらに、このコーヒーホールを運営しているのが、創業370年になる江戸あやつり人形芝居の結城座であったことも初めて知りました。
鯨井さんの自邸であり、プーライエ(フランス語で鳥小屋の意)と名付けられた住宅は、学生時代よく雑誌で見かけ、あこがれをもっていたことを思い出します。住宅というより、住処(すみか)という言葉がよくあてはまる住まいだと思います。
結城座の方は、吉祥寺ではかなり有名な劇団で、昔は吉祥寺の住宅地の中の蔵を芝居小屋として使い、活動していました。私も一度、蔵の中で演劇を鑑賞したのですが、俳優が人形を操りながら芝居をしていくという二重構造の演劇スタイルは、かつて経験したことのない演劇世界を体験させてくれるものでした。
くぐつ草は、一度入ったら忘れられない洞窟状のインテリアで、コラムによると、店内の仕上げは劇団員総出で施工にあたったとのこと。脱帽です。

by kurarc | 2006-05-20 01:07 | saudade-memoria