日本は混血国家に向かうのか?

今日の新聞にニューズウィークの広告が掲載されていて、その見出しに「移民無策ニッポン」というタイトルがつけられていました。この見出しを見て、日本の混血化について考えてしまいました。

日本がこのまま少子化を進めていくと、21世紀後半には人口が半減すると予測されています。人口の予測は予測の中でも非常に確率の高いものなので、多分半減するでしょう。そうなると労働力を今以上に移民に頼るようになり、その結果、混血(主に外国人の男性と日本人女性による)が加速化することは間違いないでしょう。

移民はアジア、中南米、旧東欧圏の人々が主流となり、必然的にその国の文化も移入されて、東京では、リオのカルナバル(カーニバル)に匹敵するお祭りが催されたり、モスクの建設が進んだりと、東京はパリのような本当の意味での国際都市に変化していくのかもしれません。

国技である相撲の世界もあっという間に外国人だらけになっていることをみても、スポーツや文化面での混血化はとうの昔に進んでいます。問題は人と人との直接の混血です。この点、日本の女性はもはや問題なさそうですが、日本の男性の方はどうでしょうか。女性ほど積極的な混血は進みそうもないのでは。この点が、日本の国際化(混血化)の大きな障壁になるでしょう。

また、言語はどうなるでしょうか?たとえば、日本語とポルトガル語、アラビア語とのクレオール語ができるのでしょうか?また、日本の都市はどのような変化を余儀なくされるのでしょうか?料理文化は?宗教は?・・・考えるだけで興味のつきない問題です。

21世紀の日本は、個と個が直接結びつくトランスローカルな世界(インターネットによる)と、国(日本)と国(他国)が混血していく世界が同時に訪れる世紀となっていくのかもしれません。

by kurarc | 2006-09-06 22:41 | archi-works