中本マリ(Vo)+辻邦博(Gt)ライブ in ぐりふぉれ屋

今日は夜より、横浜能見台のぐりふぉれ屋に、中本マリさんと辻邦博さんのライブを聴きに行きました。
このお二人のライブは友人に勧められていて、ちょうど鎌倉から車で20分ほどで行ける能見台に来てくれたので、この機会を逃さないよう足を運びました。

ぐりふぉれ屋は定員15名ほどの小さなバー。こんな小さなスペースの中、目の前で中本さんのヴォーカルを聴いたのは初めて。その日本人離れした声量と太い声に感動しました。
辻さんのギターは今回が全く初めて。生ギターですべて演奏してくれましたが、表現力豊かなギターにただただ感心。

ライブの後、中本さんと話す機会があり、おもしろい話を伺いました。私は中本さんの声を聴き、ポルトガルのファドを歌うファディスタを想像しましたと話すと、
「ファドっで何?」と言われてしまい、
「私は、ブラジル音楽もエリス・ヘジーナくらいしか知らない。CDはここ数年ほとんど買ったことがない。なぜなら、聴くとのめり込んで抜け出られなくなってしまうから。人の音楽は聴かないで、自分で歌詞と譜面を見ながら歌詞のイントネーションなどひとつひとつを考えていく。」ということでした。

さすが中本さんは、自分の個性を尊重し、安易に人の音楽を聴くことをしないで、自分で一から音楽を創造していく姿勢を貫いているようです。
こういった姿勢は、建築を設計する私のような人間にもズシンと来る言葉でした。

*ちなみに、ぐりふぉれ屋の「ぐりふぉれ」は、「Green Forest」を略したものだそうです。

by kurarc | 2006-09-22 23:58 | music