横須賀の近代建築

年末から横須賀に通っている。横浜と対のかたちで横須賀は日本の近代を担ってきた都市・湊である。近代建築や近代化遺産の蓄積もかなりのものがある。

ちょうど横須賀市自然・人文博物館(特別展示室)で、横須賀市政100周年を記念した「横須賀の近代建築」という展示が開かれていることを年末に知り、年が明けた今日から博物館が開館になるために、早速展示を眺めてきた。スペースはそれほどでもないが、興味深い展示が多く、国会議事堂の鉄骨の70パーセントが横須賀でつくられたこと、富岡製糸工場は横須賀からバスティアンという設計者が出かけてつくったものであること、横須賀ではパリのエコール・ポリテクニークと同等の教育がいち早く取り入れたれたこと等々を知る。授業もフランス語で行われていたようだ。日本におけるモダニズム以前の近代建築は洗練はされていないが、外国人技術者(横須賀の場合、ヴェルニーやティボディといったフランス人)と土着の技術の格闘がそのまま表現されていて、建築に風格、味がある。

明日はまだ訪れたことのない猿島へでも行ってみたいと思っている。

*元日から作り始めたHPは結局8ページ+blogというかたちで一区切りつきそうだ。BiNDというソフトはブログをつくる感覚で楽にHPがつくれる優れたソフトである。早く公開しなくては・・・

by kurarc | 2008-01-05 00:02 | conservation design