横浜税関遺構 鉄軌道と転車台見学

19日、午後より横浜の象の鼻パーク整備地にて、横浜税関の遺構である鉄軌道及び転車台を見学してきた。東西上屋倉庫が解体され、その後象の鼻パークとして整備中に発見された遺構で、当時の大桟橋における荷役(にやく)作業のために設けられたものらしい。このような装置としたのは、曲線を使うと車輪の抵抗が増し、車を動かすのが困難なためだそうだ。このような転車台はイギリスに多く見られるという。

軌道の幅員は3フィート8インチ(1067ミリ)、転車台の外径は8フィート(約2.5メートル)。軌道の幅員は現在の鉄道の車軸幅と同じ。およそ明治20年代後半につくられたものとのこと。

東西上屋倉庫は解体されたが、その下に近代の産業遺構という亡霊が眠っていたのである。過去は消そうと思っても、なかなか消えないし、消そうとすればするほど姿を現す。この遺構は、象の鼻パークの中心に保存活用され生き残ることになるという。
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by kurarc | 2008-10-19 21:20 | conservation design