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by S.K.

2017年 04月 21日 ( 1 )

多木浩二先生の著作群

多木浩二先生の著作群を収集し、できるだけ数多く読解することにした。多木先生は、大学時代にお世話になったが、その高度な講義内容は、当時、十分理解できたかというと非常に怪しい。1980年頃にはすでに、アンドレ・ルロワ=グーランの『身ぶりと言葉』や、チャン・デュク・タオの『言語と意識の起源』、チェコ構造主義他を講義の中で取り上げられていたが、今から思うと、学部生に対する講義としてはレベルが高すぎるものであったと言わざるを得ない。(我々のレベルが低すぎた、ということ)

実は、大学に入る前から、多木先生の著作『生きられた家』は、わたしの周辺で話題となっており、神田の南洋堂という建築専門書籍店で入手し、読んでいた。それが、わたしと多木先生の著作との最初の出会いである。

多木先生は、単行本や新書、翻訳だけでなく、様々な雑誌、思想雑誌、建築雑誌など多岐にわたり文章を書いている。当面、単行本や新書、共著書、翻訳に関わられた書籍を収集する。すでに10冊程度は手元にある。

多木先生の本は難解であるが、この歳になりやっとその内容を楽しみながら読解できるようになった。多木先生の対象とするテーマは大きくは、近代に登場する事物(建築、芸術、デザイン、写真etc.)の批判的解読である。膨大な資料から、多くの事物と連関する政治、哲学、文化人類学などの知見を駆使し、解読していくスタイルである。

学生の頃は、ただ難解であったと思われた多木先生の本も、今感じるのは、先生はそれらのテーマを実は楽しみながら料理していたということである。収集する目的は、身近に接していた方々の業績を大切にしたいという思いからであり、私にとって、きっと明日につながる大きな問題群が隠されていると思うからである。


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by kurarc | 2017-04-21 23:49 | books


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