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by S.K.

2017年 04月 28日 ( 1 )

多木浩二先生 追悼号

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多木浩二先生の追悼の文章が掲載されている『現代思想 2011年6月号』を遅ればせながら、手にとってみた。

追悼文を書いているのはお二人だけであり、残念である。この雑誌の半分を占めていても良いくらいだと思うが、わたしが予想するには、もう少し多くの方々に追悼文を依頼したのだが、このお二人だけしか快諾が取れなかったということだと思う。

それは、多木先生の業績を逐一把握している読者、すべての著作に渡り明快にその意味、意義を語ることができる読者がどれほどいるのか、という問題であり、語ることの不可能性に突き当たってしまうからではないかと思う。

追悼文を書いた建築家の文章は、著作については初期の2冊について触れただけである。これで追悼文と言えるのか?どう考えても失礼であろう。膨大な業績を残した先生の著作のすべてを語ることはもちろんできないまでも、初期から晩年に到るまでの業績について踏まえた上で、何を追悼するのかについて文章は書かれるべきなのだ。そうでなければ、あらかじめそのことをことわった上で文章は書かれなければならない、と思う。

本当は追悼文など必要ないのではないか?それより、先生の文章に誠実に立ち向かうことだけよいのだと思う。

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by kurarc | 2017-04-28 14:11 | books


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