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カテゴリ:catenaria-ガラステーブル( 12 )

都市と郊外 映画『満月の夜』再び

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エリック・ロメール監督の映画『満月の夜』を久しぶりに見直した。以前、このブログで、主演のパスカル・オジェがこの映画で美術監督のような立場を務めた彼女の才能についてふれた。

この映画では、もう一つ、主題と言える「都市と郊外」についてふれずにはいられない。この映画で、都市とはパリであり、郊外とはパリの東およそ10キロに位置するニュー・タウン、マルヌ=ラ=ヴァレである。この映画では、二つの空間、場所に異性の恋人(あるいは異性の友人)をもち、そのことによって悲劇、カタストロフィをむかえる女性(パスカル・オジェ)の心理が見事に表現されている。

この映画の副題は、ロメールの捏造したことわざ「二人の女を持つものは心をなくし、二つの家を持つ者は分別をなくす」である。普遍的な言葉で言えば、この映画は「空間と心理」の映画と言えるのかもしれない。自由がほしい、とパリに自分の空間(仕事場を兼用)をもったルイーズ(パスカル・オジェ)は、そのことによって、郊外にいる恋人レミへの思慕が強くなるが、時すでに遅しで、レミは別の恋人をつくってしまう。

物語としては極めて単純なのだが、ロメールはこの映画で、都市か郊外かの二者択一を迫ろうとしているのではもちろんない。ここでは、わずか10キロという空間がもたらす悲劇について表現したかったのであろう。また、都市と郊外の空間の差異についても巧みに表現されている。ロメールは言う。

「パリの人は・・・孤立しますが、それでも外の世界がすぐにそこに、手の届く範囲にあることを知っています。マルヌ=ラ=ヴァレでの逆説は、外に開かれているのに、その外では何も起こらない・・・」(DVD解説より)

しかし、ロメールはここで、マルヌ=ラ=ヴァレを批判していたり、落胆しているという訳ではなく、この郊外の空間の時間の欠如を映画に利用しているのである。ロメールが最も嫌悪する空間(建築)は、古びてしまう偽モダニズムであるとのこと。

ロメールは時間の異なる都市(建築)を舞台や背景として選択し、その背景の中に女性の心理を重ね合わせた訳である。二つの都市(空間、建築)は、この映画にいわばテンションを与えているということになろうか。特に、郊外のニュー・タウンは、ルイーズの寂寞とした感情を表現する空間として。

以前のブログでもふれたが、この映画を最期にパスカル・オジェは亡くなってしまう。1984年10月25日、26歳の誕生日の前日のことであったという。わたしは、そのおよそ1ヶ月後の1984年11月20日、スペインのバルセロナに向かう列車に乗るためにブダペストからパリに着いた。11月21日にバルセロナに向かうことになるが、たった一日をトランジットのように過ごしたパリの風景は、未だに心に焼き付いている。その頃、パスカル・オジェは、パリのペール・ラシューズ墓地に埋葬されていたはずである。
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by kurarc | 2016-02-20 23:38 | catenaria-ガラステーブル

思いがけないクリスマス・プレゼント

株式会社天童木工から発売されているガラステーブル(カテナリア)が、先月二桁の数売れたことがわかった。はっきり言って、月に二桁の数売れたのは初めてのこと。

かなり高額なテーブルであるだけに、数多く売れるような商品とは言えないが、これだけの個数が売れたということは、カフェやレストランなどに使用するため、まとめて買っていただいた方がいるのでは?と思われる。

協働デザイナーの東宮とも喜びを分かち合った。カフェのようなところで使われるのであれば、我々としても是非見学させていただきたいと思う。もしこのブログを見ていただいていたら、ご連絡いただけると助かります。

これまでにガラステーブルを買っていただいた方も含め、本当に、ありがとうございました。
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by kurarc | 2013-11-15 20:11 | catenaria-ガラステーブル

天童木工東京ショールーム画像にガラステーブル(カテナリア)掲載

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天童木工HPの東京ショールーム画像にガラステーブル(カテナリア)の画像が掲載されています。(上写真)

よろしければ、東京ショールームで是非実物をご覧ください。ショールームはJR浜松町駅から徒歩3分です。

*そういえば、山口県岩国の錦帯橋のアーチはカテナリー曲線です。(下写真)
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by kurarc | 2012-04-09 12:48 | catenaria-ガラステーブル

カテナリア 購入された方々に感謝

カテナリアという愛称のテーブルを天童木工から発売させていただき、もうすぐ一年が経つ。

正直、あまり売れ行きが良い、ということはないのだが、少しづつではあるが購入していただいている。本当にありがたいことである。この場をお借りし、御礼申し上げます。

我々としては、脚の特注色が可能であるので、それぞれのインテリアに合わせ、着色して発注していただけるとよりオリジナリティーのあるテーブルになると思っています。

今後もよろしければ、天童木工の東京ショールームに展示されているものをみていただき、ご検討いただければと思います。
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by kurarc | 2011-03-19 20:47 | catenaria-ガラステーブル

天童木工ガラステーブル 3D画像

株式会社天童木工でこの春発売になりましたガラステーブル
(カテナリア:デザイン 倉澤智+東宮誠)の3D画像を作成してみました。

床はアルミのブラシュ仕上げとして、テーブルの底を反射させています。

よろしければ、是非お買い求めください。

*脚の色は特注色が可能です。詳しくは天童木工にお問い合わせください。
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Drawing by Satoru KURASAWA
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by kurarc | 2010-12-02 18:45 | catenaria-ガラステーブル

天童木工東京支店ショールームへ

今日は天童木工東京支店ショールームへ、ガラステーブルの協働設計者である東宮氏と展示状況を見学に行く。3階のエレベータを下りた右の奥に、ガラステーブルは展示されていた。(下の写真・背後にモンローチェアがみえる)実は、完成品の前段階は見ていたのだが、完成品を見るのは両者とも初めてのこと。

完成したガラステーブルに天童木工の金属のプレートが打ち込まれており、改めて天童木工の商品をつくったのだという実感がわいてきたと同時に、完成された商品は、天童木工らしい丁寧な工作と精度のよい仕上がりになっていたことは喜ばしかった。あとは、多くの方々に御利用頂けることを願うばかりである。

その後、OZONEで開催された伝統的工芸品活用フォーラム事業に参加する。全国から集まった伝統工芸の作り手とそれを活用して新しいデザインを生み出そうとするデザイナーらの交流会である。我々としては二つの伝統工芸品に目を付け、プレゼンテーションを進める方針とすることを決めた。

家具だけでなく、伝統工芸品というプロダクトデザインにも積極的に参加し、伝統工芸という国内で閉じた商品をインターナショナル、トランスナショナルな商品として流通できるようなデザインを目指していければと思っている。
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by kurarc | 2010-06-04 21:54 | catenaria-ガラステーブル

『建築ジャーナル』2010年6月号にガラステーブルの取材記事が掲載

『建築ジャーナル』2010年6月号に、天童木工から発売されたガラステーブルの取材記事が掲載されました。(p.33)取材には、編集長の中村文美さんがわざわざ鎌倉まで脚を運んでいただきました。

同号には、沖縄の建築家、真喜志好一さんの普天間基地に関する論考や、JIA保存問題委員会でお世話になった建築家小西敏正さんの旧白井晟一自邸に関する論考も掲載されています。

以上の論考とあわせて、是非手にとって御覧下さい。
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by kurarc | 2010-05-27 16:56 | catenaria-ガラステーブル

ガラステーブル 天童木工東京支店ショールームに展示されました

5月26日より、天童木工東京支店ショールームにガラステーブル(カテナリア・design:倉澤智+東宮誠)が展示されました。

天童木工東京支店ショールームにお出かけの際は、是非御覧ください。

            ■天童木工東京支店最寄り図
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by kurarc | 2010-05-26 19:50 | catenaria-ガラステーブル

Catenaria ガラステーブル コンクール受賞時の画像

ガラステーブル(カテナリア)のコンクール受賞時の画像(You Tube)はこちらから見ることができます。コンクールで提出しました二つのテーブルの内、残念ながら、天板が合板のものは商品化されませんでした。

ガラステーブルのガラスの固定は、コンクール時にはポイントフィクスという金物で固定されていましたが、商品化されたものは、ポイントフィクスが木のピースに変更され、木のピース上部とガラスを接着し固定する仕様に変更されました。また、コンクール時、素材はナラ練り付け合板でしたが、商品化されたものはホワイトビーチに仕様変更されています。
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by kurarc | 2010-05-17 15:53 | catenaria-ガラステーブル

Catenaria ガラステーブル 5月末にショールームに展示

Catenaria-ガラステーブルは、以前のブログで、5月の連休明けに(株)天童木工東京支店ショールームに展示される予定とお伝えしましたが、製作が遅れており、5月24日(月)頃に展示が延期されるようです。

ショールームに展示される日時が正式に決まりましたら、また、改めてブログで紹介したいと思います。今しばらくお待ち下さい。
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by kurarc | 2010-05-10 21:53 | catenaria-ガラステーブル


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