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by S.K.
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カテゴリ:trumpet( 71 )

” Canson d'Andy ” をトランペットで練習

映画「ロシュフォールの恋人たち」の中の音楽、” Chanson d'Andy ”(シャンソン・ダンディ) をトランペットで練習してみた。久しぶりのトランペットの練習である。

映画では、Andy(ジーン・ケリー)が一目惚れしたソランジュを待ちながらピアノを弾いているシーンの中で使われる。ソランジュの作曲した曲という設定になっている。

曲としては、多くの倍音の上下音を含んでいて、リップスラーの練習に適している。これを、タンギングとリップスラーの両方で練習してみた。こうしたルグランの名曲をトランペットの練習に活用することは、練習することのモチベーションを高めてくれる。

トランペットの教則本は、アーバンなど19世紀の教本がいまだに主流となっている。同時代の音楽を教則本に変換してくれるような奏者はいないのだろうか。宇多田ヒカルでもperfumeでもなんでもよい。わたしは、映画音楽によるトランペット音楽の教則本ができることを望むが、活きた音楽を練習できでばもっと練習が楽しくなるに違いない。

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by kurarc | 2017-02-12 19:11 | trumpet

ドクシツェルの音

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トランペットは相当うまいと思われる奏者でも、CDなどで聴くと失望することがある。そうした失望を味わうことのない奏者はわたしの中では二人しかいない、モーリス・アンドレとドクシツェルである。

この二人を超えるような奏者にわたしはまだ出会ったことはない。すべてのトランペット奏者の演奏を聴いた訳ではないが、著名な奏者ですらこの二人の演奏と比べるとなにか物足りない。

それは、どういうことかというと、技術と音楽性とのバランスである。この二人と技術的に等しい奏者は数多くいると思うが、その奏でる音楽性となるとこの二人にまで到達しないということである。二人ともクラシック奏者であるが、わたしのような素人が聴いてそのように感じるのだから、音楽は正直である。音楽大学をいくら優秀な成績で卒業しようと、そんなことは全く問題にならない。

音楽は優秀な奏者だけのものでないことは言うまでもないが、彼らのような優秀な奏者がいることが絶対に必要である。そうでなければ、誰も音楽を真剣にやらなくなってしまうだろうし、向上しようとするモチベーションが持続しないだろう。

以前、電車の中でモーリス・アンドレの「G線上のアリア」を聴くことが習慣となっていることを書いたが、現在は、ドクシツェルのトランペットを聴くことが多い。寒い季節には、寒い国出身の奏者、作曲家とその音楽がよく合うからかもしれない。

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by kurarc | 2017-01-24 23:27 | trumpet

発話楽器としてのトランペット

昨晩、仕事帰りにトランペット奏者、萩原明さんの主催される講習会を受講してきた。今回のテーマは「タンギング」である。

トランペットは、音を出すときに「タンギング」という言葉を発するときに行うような「舌」の動きを伴わせる。人はクリアな音(言葉)を発するときには舌を機敏に動かして音をつくる。トランペットも同様で、舌を使わないと、ぼやけた音しか発することができない。

通常は、「Ti」(高音)、「Tu」(中間音)、「To」(低音)といった音をイメージして音をつくる。萩原さんによれば、これに、「Di、Du、Do」、「Ni、Nu、No」(その他、Zi・・・ 、Si・・・などもあるという)といった発音まであり、音の表情をつけていくのだという。

興味深かったのは、発話するときには舌だけでなく、上顎(あご)が重要であるということである。上顎と舌の位置との関係によって、人はいろいろな言葉の音色を生み出しているのである。その証拠に、舌を上顎につけないで言葉を発しようとすると、クリアな音を発することができない。

さらに、言葉を発するときには舌、上顎と同時にこれらが柔軟な動きをしていることを意識することが重要であると萩原さんは言う。トランペットの音を出すには、こうした発話のメカニズムに素直に対応した奏法を身につけないと、ぎこちない音になってしまうということになる。

音楽はよくコミュニケーションに例えられるが、トランペットは、口を使う楽器だけに、比喩にとどまるものではない、という訳である。むしろ、発話楽器と言えるようなものなのではないか。わたしは、こうしたことは頭にあってもはっきりと意識したことはなかった。プロの奏者について学ぶことは、一つ次元の異なった意識を自覚できるので、やはり楽器の技術の向上には欠かせない。

*日本語は音の貧しい言語である。よって、トランペットの発音については貧しくならないように注意が必要となるのだろう。フランス語やポーランド語のように母音についても繊細な音をもつ言語に熟知したトランペット奏者はきっと、日本人以上の繊細な音を表現できることにつながるはずである。つまり、トランペット奏者は、いろいろな発音に注意深くなければならないのだろうし、世界中の発話としての言語に興味を持つことが必要かもしれない。)

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by kurarc | 2016-10-29 14:27 | trumpet

Chanson de L'adieu

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"Chanson de L'adieu"は、ショパンの「別れの曲」と呼ばれる名曲の日本名である。この曲の導入部のメロディーをトランペットの練習曲として活用したいと思っている。

低音からはじまり、高音まで幅の広い音域の練習と、スラー、リップスラーの練習には最適の曲である。わたしがもっていたトランペットの楽曲集にたまたま楽譜が掲載されていたこともあるが、原曲の音域のままトランペットで吹くことができるようにアレンジされている。

フランス語で、「L'adieu」(「ラディュ」の音に近い)が使われているように、この別れは、永遠の別れを意味すると考えてよいだろう。ショパンに即して考えれば、それは祖国ポーランドとの別れということになろうか。「L'adieu」はポルトガル語では、「Adeus」であり、「神のご加護がありますように」といった意味を含んだ「さようなら」になる。ショパンは、この曲を「別れ」をテーマに作曲したということではない、ということは念のため押さえておかなければならない。

この曲を日本で「別れの曲」という言い方に定めたのは、1935年に日本で公開されたドイツ映画であったという。(但し、日本ではフランス語バージョンが公開されたという)ショパンの生涯をテーマとした映画が「別れの曲」というタイトルであったことから、日本でこの曲をこのように命名するようになったらしい。(wikipediaより)このドイツ映画、観ることが可能であるのなら、是非観てみたいものである。(映画は、ショパン生誕200年の年、DVDが発売されたとのこと。)

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by kurarc | 2016-08-26 23:39 | trumpet

イタリア人トランペット奏者 パオロ・フレスが聴ける

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イタリア文化会館からメールマガジンを受け取っている。様々なイベントの紹介を月1〜2回程度知らせてくれる。このところ、時間があればこうしたイベントに参加している。

先日、このブログで紹介したレオナルド・ダ・ヴィンチに関する講演会もそのイベントの一つであった。今回は、イタリアのトランペット奏者パオロ・フレスほかのコンサートの紹介がメールされた。現在、最も興味のあるトランペット奏者であり、さらに、こうしたコンサートが無料で参加できることもありがたい。

今年は、イタリアとの国交150周年ということもあるのかもしれないが、来日するメンバーの選定がよい。このイベントで聴いたイタリアのトランペット奏者ファブリッツィオ・ボッソに続き、パオロ・フレスの演奏を是非楽しみたいと思っている。

*以下に、イタリア文化会館のHPに紹介された奏者のプロフィールを紹介しておく。

プロフィール

パオロ・フレス Paolo Fresu トランペット

世界的に髙い評価を受けているイタリア人ミュージシャン。年200回以上のコンサートを開き、数多くのCDをリリースしている。手がけるジャンルは民族音楽や軽音楽からバロックまでで、著名なミュージシャンと共演し、ジャズやクラシック(RAI国立交響楽団など)のオーケストラからソリストとして招かれるなど、活動の幅は非常に広い。

フレスは11歳のとき生地のサルデーニャ島ベルキッダの楽団でトランペットを始める。サッサリ音楽院で学んだあと、カリアリ音楽院を修了する。その間にプロ活動を開始したことがきっかけで、1980年代初めにジャズの世界に入る。その時期ブルーノ・トンマーゾの指導のもとRAI でスタジオ録音をし、シエナのジャズセミナーに参加するなど評価されるようになる。1988年にはベルキッダにフェスティバル‟タイム・イン・ジャズ“を創設した。同フェスティバルは2015年に28回を迎え、ヨーロッパの主要なジャズイベントの一つとなっている。その他ヌオロのジャズセミナーの芸術監督と講師でもあり、ベルガモ国際フェスティバルでは監督を務めた。さらにダンサー、画家、彫刻家、詩人、ドキュメンタリーやビデオの監督等と組んでマルチメディアの企画とコーディネートをしている。2010年には、自らのレーベルTuk Musicを作った。


ダニエレ・ディ・ボナヴェントゥーラ Daniele di Bonaventura バンドネオン

マルケ州フェルモ生れ。ピアノ、チェロ、指揮を学び、作曲で学位を取得。ピアニスト、バンドネオン奏者、作曲家、アレンジャーとして、クラシックから現代音楽、ジャズからタンゴ、民族音楽までと幅広いジャンルをこなし、演劇、映画、ダンスの分野でも活躍している。イタリア内外のフェスティバルで、各国のメジャーのミュージシャンと共演する。2003年にマルケ州フィルハーモニー交響楽団から委嘱をうけ、バンドネオンとオーケストラのための組曲を作曲、演奏、録音した。

2014年にはエルマンノ・オルミ監督の映画「緑はよみがえる」のサウンドトラックで演奏を担当。50以上のCDをリリースし、その多くは世界的にも高く評価されている。パオロ・フレスとの結びつきは強く、ふたりで、コルシカ島のヴォーカル・グループ‟A Filetta”も加わったアルバム‟Mistico Mediterraneo”や、ディ・ボナヴェントゥーラがバンドネオンとピアノの演奏をする二枚組CD‟Nadir”を生み出している。さらにパオロ・フレスとは2015年にCD“In Maggiore”(ECM)をリリースした。


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by kurarc | 2016-08-19 21:54 | trumpet

トランペット・マウスピース DENIS WICK Trumpet4

あれほど適合していると思っていたシルキーのマウスピースNo.12が、最近、どうも調子が悪い。そのかわり、現在使用しているトランペット、ベッソンMEHAに付属していたDENIS WICK Trumpet4というマウスピースが、偶然ではあるが使い心地がよい。(前のトランペットの持ち主が使用していたものらしい)

DENIS WICK Trumpet4は、シルキーNo.12よりほんのわずか大きく、カップが深い。その分、カップの断面形状も、なだらからな曲面を描いている。

アマチュアは、マウスピースを大きくしていくことは、冒険が必要である。大きいマウスピースは唇に負担がかかる。よって、安易に大きいマウスピースを使うことは慎まなければならない。しかし、大きいマウスピースは、唇をよく振動させるから、音は大きくなり、音色も華やか(ブリリアント)になる。

新しいマウスピースをさがす時期に来たのかもしれない。

*大きなものにするのか、あるいは、小さくするのかを検討しなければ。

*下に、DENIS WICK HPより、DENIS WICK Trumpet4の仕様を引用しておく。

DENIS WICK Trumpet4

Description:
Diameter: 26.84 mm
Cup Diameter: 16.50 mm
Rim Width: 5.17 mm
Bore Size: 3.74 mm
Back Bore: Barrel

Good all-rounder. Based on an old Viennese design, this was produced with the co-operation of Howard Snell, former principal trumpet (1968-1976) of the London Symphony Orchestra.
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by kurarc | 2016-08-06 22:23 | trumpet

コンサートを終えて

昨日、三鷹芸術文化センター、風のホールでのコンサートが無事終了した。もちろん、無事といっても、わたしの演奏自体は全くといってよいほど満足できるものではなかった。メンバーの皆さんにはご迷惑をおかけしたと思う。いわゆる、あがってしまう、という感覚はなかったが、単なる練習不足で、思ったように音がでないし、ミスタッチも多かった。

それはさておき、改めてこのホールを経験できた収穫は大きかった。大きな空間であっても、音響が整っているホールでは、楽器を演奏するのに力がいらない、ということがよく理解できた。このホールは、ライブ気味のホールで、金管楽器はよく反響する。よって、弦楽器向きのホールであると、メンバーの方も言っていたが、そのせいで、力を入れずに吹いただけで、音がよく返ってくる。指揮者の方が言うには、東京でも最も音響のよいホールだという。

こうしたホールを経験すると、音楽を貧しい環境で練習することの弊害のようなことを感じずにはいられない。練習にカラオケボックスをよく利用するが、自分の音を聴くという面では最悪の環境であろう。どのような楽器を練習するにも、その楽器の特性が配慮された室内環境で練習することが好ましいのだと思う。

しかし、そうした空間(音響が配慮された防音室)を手に入れるためには莫大な金額がかかるから、残念ながら、わたしのようなものは、カラオケボックスへ行かざるを得ない。少なくとも、今後は、楽器店などの防音室を借りて練習するスタイルに変えたいと思っている。

コンサートを終えて、トランペットという楽器の難しさを身につまされたが、この単純な楽器の奥行きの深さも肌身で感じられるようになった。このことがわたしにとってコンサートに参加した最大の収穫である。
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by kurarc | 2016-05-09 21:08 | trumpet

Y-wai 4th Fantasy  不定期演奏会

わたしの属している吹奏楽団の不定期演奏会が1週間後に近づいた。不定期としているのは、定期的に演奏会を行う訳ではないので、そのように呼ぶことにならざるをえないということ。

10曲以上を演奏するが、それらをマスターするのは並大抵のことではない。わたしのように若いときから吹奏楽に親しんでいないものにとってはなおさらである。楽譜を読むこともまた大変なことである。今日になって、タイやスラー、休符など楽譜の誤記を発見するようなこともあり、冷や汗ものである。パート譜に誤記はつきもののようなのである。

会場は、三鷹芸術文化センター、風のホール。このホールでは昨年一度演奏を経験している。そのときに音響の整ったホールを初めて経験したことになったが、舞台からの音の反響に驚いた。自分の放つ音がしっかりと自分の耳に返ってくるからである。ホールの音響を体感できた貴重な経験であった。

演奏会の日時は、下記の通り。

Y-wai 4th Fantasy 15周年記念 第2回不定期演奏会

会場:三鷹市芸術文化センター 風のホール
日時:2016年5月8日(日) 13:00開場 13:30開演
入場無料

連休中は、仕事だが、仕事の合間に練習をして、本番にのぞむことになる。曲目はクラシックからジャズ、ポピュラー、アニメ主題歌まで幅広く演奏する。このブログをみて、興味のある方、時間のある方は是非ご来場いただきたい。
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by kurarc | 2016-04-30 21:14 | trumpet

気鳴楽器

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20世紀の初頭、エーリッヒ・フォン・ホルンホステルとクルト・ザックスは、楽器の分類を発音源となる振動体により以下のように分類した。(『楽器の科学』柳田益造編 ソフトバンククリエイティブ(株))

気鳴楽器:トランペット、トロンボーン、ホルンなど
弦鳴楽器:リラ、ハープ、ギターなど
膜鳴楽器:ティンパニー
体鳴楽器:マリンバ、チェレスタ、シンバル、カスタネットなど
電鳴楽器:エレキギター、オルゴール、電子ドラム、シンセサイザーなど

わたしは現在トランペットという気鳴楽器(空気を振動させて音を出す楽器)を学んでいるが、この同じ仲間の楽器が最近気になりはじめた。特に、現在興味をもっているのはホルン(フレンチホルン)である。

少し前にこのブログで紹介した「A Song of the Sea 海の歌」という吹奏楽曲は、ホルンが重要な役割を果たす。you tubeでたびたびこの曲を聴いているが、この曲の中のホルンがよいのである。それはトランペットの明晰な音とは異なる陰影を帯びた音、霧にかすんだ大気の中から響いてくるような柔らかい音であるからである。角笛から進化した楽器であるということだが、その角笛の記憶をよく継承している楽器であると思う。

こんなことを感じられるようになったのも、吹奏楽をはじめたおかげだが、できれば一度ホルンを演奏してみたいと思うようになった。しかし、ホルンはトランペットのおよそ2倍から3倍の高価な楽器である。わたしのようなものには高嶺の花といった楽器だ。しかし、その吹奏する感覚がトランペットとどのように相違するのか知りたいのである。
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by kurarc | 2016-04-11 21:26 | trumpet

レックス・ミッチェル 『海の歌』

5月に、所属している吹奏楽団のコンサートがあり、仕事の合間に読譜、練習をしている。今日はレックス・ミッチェル作曲の『海の歌 A Song of the Sea』を練習した。

吹奏楽の定番と言える曲のようで、多くの演奏例をyou tubeで聴くことができる。特に前半部分がヒッチコックの映画のテーマ曲のようで、美しい。わたしのような初心者でも、曲全体のイメージを容易につかむことができ、練習もしやすい。

吹奏楽のコンサートを聴きにいくと、演奏を頑張りすぎている場合が多く、演奏者の自己満足の演奏を聴かされる場合が少なくないが、この『海の歌』は、疲れることなく演奏できるから、子供から大人まで心地よく鑑賞できる曲になっているのではないだろうか。

素人ながら、最近は読譜に注意をはらっている。本当であればパート譜だけでなく、すべての楽器の譜面を比較しながら、自分のパートを読譜することが好ましいのだろうが、そこまでの時間的余裕はないし、譜面をそろえる暇もない。パート譜を熟読して、練習時に全体を把握することの繰り返し。その中で、曲全体のコンセプトをつかむことが求められる。

読譜しながら練習する訳だが、この時間は本を読むこととも異なり、わたしにとって新鮮な時間となっている。反復練習することはスポーツに近いが、スポーツとも異なる。音楽の経験としか言いようのない肉体訓練の日々が続く。
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by kurarc | 2016-03-30 22:21 | trumpet


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