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暗い部屋 カメラ・オブスクラ

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建築をデザインするときに、最も気になる要素の一つは「光」である。「光」は眼に見えないが、なにか「光」というものを肉感的につかみたいという衝動がある。なにかよいとらえ方はないか、具体的な対象はないかとずっと思っていた。その一つはカメラであるが、現在のデジタルカメラでは、あまりにも機械的であり、わたしの意図にそぐわない。

そこで注目しているのが、カメラ・オブスクラ(「暗い部屋」の意味のラテン語)である。製品としてはピンホールカメラとして、子供用にキットなども発売されている。レンズのいらないカメラ(レンズ付きのものもあるが)である。小さな穴から投影された光が、目の前に見える像と逆さまに映し出される原理を応用した光学装置である。

ルネッサンス期の画家たちはこの装置を用いて、風景画を描いたことでも知られている。こうした原始的な装置を使いながら、「光」というものを肉感的につかむトレーニングのようなことができないだろうか、と思っているのである。

この装置がよいのは、機械のような装置とは異なり、工作レベルでつくることができる点(安価につくることができる)である。ピンホールカメラで写真を撮影する楽しみもある。近くの自然をのんびりと撮影するのに適した装置にもなりそうである。

「光」の探求も今年の課題とすることにしよう。

*ちょうど、田所美惠子さん(針穴写真家)の個展「針穴的エッフェル塔三十六景」がJIKE STUDIOで開かれているので、出かけてみようと思っている。

*これを機会に、カテゴリに「lumière」を加えた。「lumière」では、光学やカメラ、写真など光にまつわるメモを記していくことにしようと思う。
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by kurarc | 2016-04-23 19:49 | lumière


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