Archiscape


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by S.K.
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カテゴリ:design( 139 )

日常の中のデザイン17 BALMUDA バルミューダ 電気ケトル

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家電製品はなるべく持ちたくない。炊飯器、電子ジャーは持っていない。白米に執着がないので、必要ないのである。電子レンジも持っていない。何かを温めることもないから必要ない。家電製品の中では、電気ケトルは必需品である。一日に10回前後は使う。コーヒーを入れる時、日本茶、紅茶を飲むなど、お茶が好きだからである。

バルミューダの電気ケトル(ホワイト)を使い始めてかれこれ5ヶ月くらいたつ。男はブラックを買う人が多いらしいが、わたしはホワイトを選んだ。汚れやすいかと思ったが、5ヶ月たっても変な汚れ方はしないし、ほとんど新品そのものである。

コーヒーをペーパードリップで入れる時には、特に重宝する。大きさも手頃である。あとは、1年、2年と使い込んだ時の経年変化、経年劣化がどの程度になるのか見守りたい。2年使って、現在の状態と変わらないのであれば、100点をつけても良い製品であろう。



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by kurarc | 2017-04-13 20:01 | design

「 波 」へ

興味は断片から始まる。石ころや植物、好きな音楽、可愛らしい鳥、鳥の歌、砂、フランス文化、映画etc.などといった類のたわいもない事物が忘れられないものとなる。そして、その機が熟してくる頃、思いも掛けない主題が発見されたりするものである。わたしにとって現在、大きな主題となるものの一つは、「波」である。

それは、自然現象の中に存在するすべての「波」、芸術の中に現れる「波」、特に音や光のような不可視な「波」について、興味を持っていることに気がついたのである。

わたしの専門とする建築の中にもしばしば「波」は登場する。バロックの建築の中に、それはうねる曲面として現れたが、次第にそれは、平面(平坦な面)の中にリズムをつくるというエレガントな回答を発見することになる。その発見者はポルトガル人であった。ボロミーニがやったようなうねる曲面によってバロックを表現するのではない、面のリズム(装飾的手法)による、いわば、隠喩としての曲面が現れた。

その後、その手法は、あのル・コルビュジェのラ・トゥレット修道院やハーバード大学の視覚芸術センターのガラス窓の中に現れることになる。コルビュジェの作品集7巻目に登場するその「波動窓」は、「Pan du verre ondulatoire 」というフランス語で表現された。日本語版では、このフランス語を単に「波動式」と記述しただけで、「波動式ガラスによる壁面」という直訳すら掲載されなかったのは丁寧さに欠けた翻訳と言わざるを得ない。(波動を応用した壁面(窓)は、クセナキスの功績であることを付け加えておかなければならない)

そして、この「波」を記述する言語として数学が登場する。フーリエ級数、フーリエ変換、フーリエ展開などといった数学がこの「波」の理解を助けてくれることになる。18世紀から19世紀に生きたフランス人フーリエ(ジャン・バティスト・ジョゼフ・フーリエ)の業績を理解しようという意識がわたしの中でようやく熟してきた。

そして、これらをまた別の視点でくくってくれるのは「フランス」である。「フランス」という文化への深い理解がわたしにとって最もアクチュアルな主題に浮上してきたということである。



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by kurarc | 2017-04-08 19:30 | design

事務所 打ち合わせ用テーブル脚のデザイン

事務所の打ち合わせ用テーブルの脚をデザインした。デザインというほど大袈裟なものではないが、よく現場で職人さんが作業台として利用している二枚の板(現場では12ミリ厚のラワン合板など。ここではMDF 厚9ミリ)を中心で差し込み、脚としているやり方を踏襲したものである。天板のたわみを抑えるために貫(1×3材)でつなぎ(貫はのせているだけ)、この上に8ミリ厚のOSB(800×1820ミリ、ポーランド産)をのせて天板とする。

天板をのせない時の高さは660ミリで、今後、30ミリ厚程度の天板をのせること(この場合は、貫は必要ない)があっても、高さを700ミリ以下とするように寸法を決定した。今回は8ミリ厚の天板なので、およそ670ミリの高さのテーブルとなる。

二枚の板を中心で差し込んでいるだけなので、取り外せば板になる。全て組み立て式であり、釘金物など一切使用しない。これで最大7人座ることできるテーブルとなる。

*8ミリ厚のOSBを選択したのは、片面サンダー掛けしたものが見つかったこと、ポーランド産OSBは、カナダ産などに比べると使っている木材の破片が細かく、綺麗なことがその理由である。日本のヒノキ、スギを使ったOSBもあるが、わたしにとっては高価であったので使用しなかった。

*OSBとは、構造用下地材として開発された面材のこと。

*コの字型の脚は、見付け(見えがかり)がすべて100mmに見えるようにデザインされている。
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*上写真は、某現場で見られた作業台。非常に優れたデザインである。わたしは今回こうした浮き上がるようなデザインにしなかったのは、事務所床がビニール床シートであり、集中して荷重をかけないようにしたため。集中して荷重をかけてしまうと、床にその跡が着いてしまうからである。硬い床であれば、このようなやり方をさらに発展させてデザインすることが選択できた。


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by kurarc | 2017-03-26 12:13 | design

書類、資料の整理方法について

本や書類の「瓦礫」が少しずつ片付けられてきた。事務所の床がやっと見え始めた。

引越しをして片付けに困るのは、本よりもむしろ書類、資料の方である。それぞれ異なるファイルにその時代にたまった書類、資料を挟み込んでいるため、ファイルの厚さや大きさもまちまちであり、自立しないファイルが多いため、本棚に整理しにくい。

新しい事務所に引っ越したこともあるが、根本的に書類、資料関連の整理の仕方を考え直さなければならない時期にきたようだ。わたしははじめに分類した上でファイリングするクセがあるが、それがどうもよくないことがわかった。そうすると、ファイルの量が膨大になってしまい、例えば、たった1枚の資料のためにファイルをつくるなどといった浪費をしていた。

今までの失敗を繰り返さないため、以下のような方法を考えてみたが、うまくいくかどうかは、今後の成果による。

1)ファイルの数を増やさず、かつ、自立できる程度に資料をまとめていくこと。どのように使われるのかわからないような情報は同じ分野の資料に限らず、違う分野のものでも同じファイルに閉じておく。(分類のカテゴリをなるべく細分化しない。)

2)ファイルはかならず「A4」にする。変形のA4も避ける。なるべく簡素なファイルにする。(処分するときに困らないように)

3)時系列に閉じるようなファイルも一つつくる。ファイルの日記帳のようなもの。これは、仕事以外のもの。

4)仕事以外の興味のあるカテゴリーを整理して、最も自分にとって重要なものから整理していく。

5)有効な情報と思われるものしか持たない、ということ。つまり、ファイリングする価値があるかないか、ファイリングする前に見極めること。

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by kurarc | 2017-02-26 12:04 | design

日常の中のデザイン16 ミルクパン

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朝にチャイを飲むこともあり、ミルクパンは必ず必要な調理器具である。ホーローの白いものが一般的かもしれないが、チャイを好きな方はわかると思うが、チャイの成分で白いミルクパンはすぐに茶色にくすんで定着してしまう。ミルクだけを温めるためだけに使うのなら白いミルクパンでよいが、ステンレスのものの方が手入れしやすい。

柳宗理さんの調理器具は以前んから気になっていたこともあり、少し高いと思ったが、柳さんのミルクパン(16cmつや消し)を購入した。いわゆるユニバーサルデザインとなっていて、右利き左利き両者に使用できるようにデザインされている。そのかたちは上から見ると葉のような不思議なかたちであるが、使用してみると確かに水切れ(ミルク切れ)がよい。

取手部分のデザインの昭和な感じが好まれるか好まれないかがこの商品を購入するかしないかを分けてしまうかもしれない。柳さんは現在であれば、この部分はデザインし直すのではないかと思う。機能を求めるユーザーであれば満足できるミルクパンであろう。

*ステンレスのものでも手入れを怠るとすぐに茶色にくすんでしまう。チャイをつくったなら、使用後すぐにミルクパンを洗うことを忘れてはならない。

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by kurarc | 2017-02-25 08:25 | design

住宅 西向きの効用

住宅のプランにおいて西日は避けるというのが、昔から日本の住宅設計において暗黙の原則のようなものになっている。西日の方に窓を大きくとると、夏場に熱がこもり、大変なことになる、というのがその主な理由である。「夏を旨とすべし」という原則を重んずると、西側には小さい窓しかつくらないというのが常識なのである。

現在、西側に大きく開かれた事務所に移転し、その窓を体験してみると、西側の窓もまんざら悪いだけではないことに気がつく。少し前にも書いた通り、一日の終わりに夕陽を楽しむことができること、それに、夏は暑いかもしれないが、冬はちょうど日が沈みかけ、外気が冷え込んで来る時、室内を温めてくれるメリットがある。

現在の事務所がよいのは、西側に駐車場があり、街路から10メートル程度空隙があり、さらに街路の幅が6メートルほどあるから、隣家の窓まで20メートル近くの空間がある。よって、窓は対面しているが、プライバシーが気にならない。西側に大きく空隙があるのであれば、西側を開く、という住宅のプランを大胆に考えてもよいのかもしれない。

西側に住宅を開くことは多くのメリットがある。室内物干などをつくるにも西向きがよいのではないだろうか。

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by kurarc | 2017-02-07 16:13 | design

日常の中のデザイン15 爪切り

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引越しで、ものの移動は終わったが、部屋の中に120個以上の段ボールが山積み状態である。引越しは、こうした段ボールの荷物をまたもとの棚などに収めて初めて終わる訳である。よって、引越しはまだ半分しか終わっていないことになる。

引越し時には、身の回りの重要なものを別に分けておくが、肝心の爪切りをどこにやったのか忘れてしまった。段ボールの山から探し出す訳にも行かず、近くの金物屋で、貝印のtype003M(上写真)という爪切りを購入した。

いつも使っているものの2倍程度の大きさで、ステンレスヘアーラインの仕上げと半透明な爪を飛ばさないためのケース、さらに、エッチング加工の爪ヤスリが付属している。上の写真からはわからないが、爪を切れる状態に取手を回転させると、S字型の曲面となっていて、使いやすい。従来の荒っぽい加工の爪ヤスリは使いづらいと思っていた(使ったことがない)が、さすがに改良されていた。(このエッチング加工の爪ヤスリが荒いもの、細かいものと二種類付属していたら、もっと機能としてよかったはずである。)

テコの力を借りて爪切りは爪を切る訳だから、ある程度大きい方が力がかからない。小さい爪切りを使っていたこともあり、この大きさだと軽々と爪を切れることがわかった。これで、1000円しない価格設定もよい。

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by kurarc | 2017-02-06 19:14 | design

アアルトの椅子 No.66

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新しい事務所の椅子を物色に、「sempre」というインテリアショップに行く。ここで、アルヴァ・アアルトの椅子No.66(上写真、sempreのHPより借用)の座り心地を久しぶりに確かめてみた。このデザインと背の高さの異なるNo.65があるが、こちらも確かめるべきであったが、今回は確かめていない。

アアルトの椅子というだけで、購入する方々も多いだろう。しかし、正直に言うと、座り心地はよくはなかった。アアルトの椅子全般に言えることだが、椅子を成立させる構法は独創性があるが、その部分のみに利点があるだけで、椅子としての肝心の機能が追いついていないように思う。

以前、ウェグナーのYチェアの神話性について書いたが、ウェグナーの椅子は最低の座り心地は確保されている場合が多い。そこはアアルトの椅子との大きな違いである。アアルトの椅子はクッションなしでは使用できない。平坦な円形上の座のデザインであり、座り心地といったもの放棄して成立している椅子なのである。

こうしたコンセプトはやはり彼が建築家であることと無関係ではないであろう。構築物として家具を完成させることが最も大切であり、座り心地を求めることは構築物として、あるいは造形として弱いと感じてしまうのかもしれない。

このあたりは微妙な問題である。しかし、わたしは、造形と座り心地といった対立する要求を満たすようなデザインを考えるべきだと思う。特に椅子のように身体に接する道具はなおさらだろう。椅子は、衣服のようなものに近いと思う。着心地の悪い服をわざわざ着るだろうか。(それでも、着たい、という人は多いのかもしれないが・・・)



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by kurarc | 2017-02-04 18:28 | design

スケッチ

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以前仕事をさせていただいたクライアントの方から頂戴したA4版モレスキンのノートを昨年、使い切った。かなり、厚手の大きいノートであったので、スケッチ(上のようなスケッチ。2015年にグラスをデザインしたときのもの。)で満たすのに5年かかった。

ノートを使い切ったということもあるが、最近は、使っていたものの寿命をむかえることが多い。先日、このブログで書いたが、照明器具が壊れた。そして、長年使っていた圧力鍋の取手が崩れ落ちるように壊れもした。長年愛用しているBOSEのCDプレーヤーもこのところ調子が悪い。ちょうど、引っ越しを1ヶ月後にひかえていることもあるが、すべての意味で節目の年という時期なのかもしれない。

ノートの方はいくら大きくても、少なくとも1年くらいで使い切るようでなくてはダメだろう。まだまだ手が遅いということである。今年からは、本格的に椅子のデザインにとりかかりたいと思っている。今日、新たにA4よりひとまわり小さいモレスキンのノートを買い込んだ。このノートをスケッチで満たすのにどのくらいかかるだろう。早速今日から挑戦しなくては。

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by kurarc | 2017-01-02 20:38 | design

カイ・クリスチャンセンの椅子 4110

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コーア・クリントのお弟子さんの一人、カイ・クリスチャンセン(Kai Christiansen)さんが、日本の家具メーカー、宮崎椅子製作所でいくつか家具をつくっている。

わたしが注目したのは、「4110」(上写真)と名付けられた椅子である。まずは、価格がデンマークのデザイナーの椅子としては安価(60,000円程度)なこと、デザインにクセがないことなど、日本人に好かれるデザインである。

この椅子を改良し、復刻した宮崎椅子製作所のHPもよい。椅子がつくられる過程が映像で紹介されている。日本の有名なデザイナーも登場する。

椅子は頭で考えていてもよくわからない。かといって、工芸的に手を使い過ぎるのもよくない。映像をみるとわかるが、現在、家具はNC旋盤で木が削られていく。こうした機械化を前提にデザインすることが求められる。頭と手のバランスが重要である。宮崎家具製作所のような工場で一度、家具の製作過程をじっくりと見せてもらうことができると一番勉強になるのかもしれない。

新年は、工房、工場見学をできるだけ行って、製作現場のリアリティをつかめるようにしたい。

*画像は、宮崎椅子製作所HPより引用させていただきました。

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by kurarc | 2016-12-28 18:10 | design


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