ラフマニノフ  前奏曲 嬰ハ短調 - 鐘

もうすぐ冬季オリンピックが始まる。このなかで、フィギュアスケートの浅田真央さんが、フリースケーティングの主題曲に選んでいるのが、タイトルのラフマニノフの曲である。この曲は一度聴くと中毒になったように頭から離れない。この曲はギター曲のように短く、主題が明快で力強いこともあるせいかなおさらである。You Tubeなどで様々な演奏を比較することも、曲が短いだけに比較しやすく興味深いが、たまたま持っていたディヴィッド・ヘルフゴット(映画『シャイン』のモデル)の演奏を久しぶりに聴きかえしてみると、非常に素直で理知的な演奏をしていることに気付いた。彼の映画のイメージが強烈なせいか、演奏も激しいような先入観をもってしまうが、この曲の演奏に限ってはそういうことはない。iTunesで購入することができたルービンシュタインの演奏を聴くと、なおさらそのように思えてしまう。ルービンシュタインの演奏は激しく、テンポが早く、色彩豊かで、輝きがある。彼の演奏を聴いてしまうと他のピアニストのものは物足りなくなってしまう。
浅田真央さんのスケーティングは、この曲の力を借りることができれば、きっとよい結果が期待できるような気がする。
ラフマニノフ  前奏曲 嬰ハ短調 - 鐘 _b0074416_23143155.jpg

by kurarc | 2010-02-08 23:07 | music