トランペットのマウスピース Bach5Cから3Cへ

トランペット初心者が最も気になるのはマウスピースだろう。

マウスピースは息をいれるところであり、唇が接するところ。マウスピースによって、唇の接するリムカウンターやカップ等々と言われる形状が微妙に異なるため、初心者は特に迷ってしまう。このマウスピースは自分に合っているのか?と悩んでしまうのだ。

Bach社でつくられている5C(あるいは7C)という形状のものは、いわゆる初心者が使うものであり、私もずっとこのタイプを使ってきたが、どうも私の唇には小さいような気がして、3Cという気持ち大きいものに変えてみた。

息の通りも5Cよりよくなったような気がするし、唇の感じも馴染んできたような気がするが、やはり「気がする」という感じは拭えない。

もちろん、どのような音色を求めるのかによって選択することも可能なのだが、それはかなり上達してからのこと。今はまず自分の標準となるものを決める段階である。

現在のトランペットの標準とされるものをつくり出したヴィンセント・バックは、裸一貫で彼のトランペットをデザインし製作までしたプロダクトデザイナーと言える人物。もちろん演奏もできた。こうした人物もデザイナーとしての範疇に含めていくと面白い世界が見えてくる。興味のある方は、Bach社のHPをのぞいてみてほしい。

by kurarc | 2011-05-15 21:27 | trumpet