初めての北海道旅行 毛綱先生の想い出

先日久しぶりに北海道へ行ったこともあり、初めて北海道旅行をしたときの記憶が甦ってきた。

初めての北海道旅行は、大学院時代であった。当時、大学院の先生に建築家 毛綱毅曠(もずなきこう)さんがいらして、「授業などよいから、うちの事務所で働け」と、1ヶ月程アルバイトをさせていただいた。仕事は東京国際フォーラムのコンペの手伝いであった。アニメをプレゼンテーションの手法に取り入れた独創的な案であったと思う。そのアルバイトで稼いだお金で北海道を旅行したのが初めてであった。今から約20年前のことである。

函館、室蘭、札幌、釧路、旭川、小樽等をレンタカーで約10日間かけてまわったと思う。私の父は室蘭生まれ(東京育ち)なので、そのとき初めて父親の生まれた街を訪れた。特に記憶に残るのは車からの風景だろうか。直線の多い北海道ののびやかな道と本州では体験できない幻想的な自然の風景は忘れられない。摩周湖にも立ち寄ったが、ここには本当に「神が住んでいる」と感じた。

もちろん、毛綱先生の建築を釧路で数多く見学してきた。毛綱先生は、釧路の出身なので、優れた仕事は釧路で数多い。しかし、その先生も若くしてお亡くなりになった。お子さんは建築家の道を歩まれていると聞いた。

毛綱先生の事務所へ初めて行ったときのこと、所員には女性が多かったこともあり、「この中から誰か嫁にもらってくれんかのう」と一言。

by kurarc | 2011-07-19 19:33 | saudade-memoria