トランスアトランティック・モダン

アマゾンで注文した『トランスアトランティック・モダン』大西洋を横断する美術(村田宏著、みすず書房)が今日届いた。

序章を何気なく眺めていると、エリック・サティとマン・レイとのパリでの出会いからこの書物が始まっていた。このタイトルからまさかサティが登場してくるとは思いもよらなかった。

「眼をもった唯一の音楽家」(マン・レイ)サティが、この後いかにこの主題にかかわってくるのか楽しみである。それにしても「眼をもった・・・音楽家」とは興味深い表現である。音楽家は耳に頼るばかりで、眼をもっていることを忘れてしまっているものが多いような気がするからである。

さて、サティからはじまるこの書物はどのような世界を垣間みさせてくれるのか。修士論文でモダン(あるいはモダニズム)について少し考えたが、この書物はその続きを語ってくれているような気がする。
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by kurarc | 2011-09-15 23:50 | books