エリック・ロメール著 『四季の恋の物語』

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エリック・ロメール著『四季の恋の物語』をアマゾンで購入する。彼の映画の原作となるシナリオ集である。

『春のソナタ』、『夏物語』、『恋の秋』、『冬物語』の四編がおさめられている。どれももちろん映画のタイトルと同じ。この中で『恋の秋』はポルトガルに滞在しているときに観た(ポルトガルでのノートによれば、1999年9月2日に観ている。このノートはポルトガル滞在2年目の1998年9月18日から帰国までのノート。大学での講義ノートからレストラン、旅行先のホテル、観た映画、メモなどすべてが書き込まれている。)が、ポルトガル語字幕のため、あまり記憶に残っていない。

ロメールの映画は対話によるものだから、映画をじっくりと味わうためには原作を読むことが重要であることに気づく。映画を見る前に原作の読むようなことはあまりしないが、ロメールの映画には必要なのだ。ロメールはパリのリセで古典文学の講師を務めるような人物だから、彼の映画には古典の理解が不可欠である。こうした興味をあれこれと膨らませながら、映画を通じ、自然とフランス文化を学ぶことが本当のねらいであるし、加えて建築、デザイン、音楽、あるいは人生まで考えさせてもらっている。

by kurarc | 2013-07-09 22:55 | books