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マンモスハウス

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横浜でロシアで発見されたケマンモス(YUKAと名付けられた)が公開されている。YUKAの身体を直接見ることができたのは、貴重であったが、会場にはマンモスハウス(上写真)という住居の復元があり、仕事柄、こちらの住居にも驚かされた。

マンモスの骨、牙と毛皮による住居であり、およそ4万年前から1万年前の後期旧石器時代のもの。大きさは直径5メートル、高さ3メートル。土台には25頭分の頭骨が地面に置かれ、その上に95頭分の下あごの骨が4〜5段に積み重ねられていた、という。

現在の日本の国土にあたる地域には絶滅したがナウマンゾウが生息していた。よって、原日本人は、このマンモスハウスのような住居に住んでいた可能性は十分考えられる。日本は木造建築の伝統をすぐに取り上げるが、それはこの数千年という時間軸での話しであり、木造以前の建築物もあったと想像される。それが洞窟であったのか、あるいはこのようなマンモスハウス、あるいはイヌイットのようにクジラを利用した住居であったのかもしれない。

そう考えると、急に藁葺きの住居が、象の毛(=藁)で覆われていた屋根という太古の記憶を想起させるように見えてくる。木造の骨組みはもしかしたら、こうした動物の骨の記憶と結びついているのかもしれない。

*原日本人がどのような住居をつくっていたのか、想像をかき立てられる。イヌイットの居住地域は木材資源に乏しかったこともあり、クジラの骨を利用したと言われている。原日本が木材資源に乏しかったとは考えられないことから、何万年も前から原始的な木造建築をつくっていたとも想像できる。しかし、いまだにナウマンゾウの化石が東京からも出土するというから、その化石が実は住居跡であったのかもしれない?のである。

*現在、日本最古の住居跡は、はさみ山遺跡だという。ここでは、木造の住居が確認されているという。この頃、日本にも木の生息しない地域が、現在の長野周辺や東北以北に存在する。よって、そうした地域でナウマンゾウの骨が活用されたことは十分考えられる。
by kurarc | 2013-09-11 19:54 | archi-works