すべてはつながっているのか?

昨日アップした『プルーストを読む』の著者、鈴木道彦氏は、建築学者鈴木成文先生の弟さんであることをある方から教えられた。私は全く知らなかったのだが、鈴木成文先生のご自宅には、鎌倉在住の建築家、山田初江先生の紹介でお邪魔したことがある。山田先生に、とにかく立派な書斎があるから、という誘いで東京の大塚に出かけた。

この鈴木成文先生は、私が大学院でお世話になった布野修司先生の先生である。つながりというのは本当に恐ろしいものである。東大仏文科を支えた辰野隆ともう一人の重要な人物、鈴木信太郎氏は、鈴木道彦氏と成文先生の父であり、私の見た書斎はその鈴木信太郎氏の書斎であったはずである。

単に私が忘れていたのだけで、頭の片隅の記憶の回路が偶然に引き出されたのかもしれないが、こうした忘れかけた記憶から、一瞬に幸福な情景が浮かび上がるのは、まさにプルースト的記憶のようなもの。私は成文先生の自宅にお邪魔したときの記憶が一瞬にして甦ってもきた。もう10年くらい前のことになる。

こうした経験を導いてくれた山田初江先生にも改めて感謝しなければならない。
by kurarc | 2013-09-24 22:08 | saudade-memoria