椅子のデザイン

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現在、椅子のデザインをしている。椅子という小さな構築物でも、建築を設計することと同等の労力を要する。椅子をデザインするために、古代エジプトの椅子まで遡って考える。こうした思考をするようになったのは、私が通った大学のおかげである。

大切なテキストは、いくつかある。その中でも、『一脚の椅子・その背景-モダンチェアはいかに生まれたか』(島崎信著)と『デンマークの椅子』(織田憲嗣著)は特に宝物のような書籍。この二冊は私にとって家具、特に椅子の辞書、辞典のような存在。

学生の頃にこのような書籍はもちろんなかった。家具を調べるためには原書にあたるしかなかったが、このような良書が出版されたこともあり、逆に自ら原書にあたるということをおろそかにしないよう注意しなければならない。

『デンマークの椅子』は、ほぼ毎日眺めているが、日々新たな発見がある。膨大なデンマークのデザイナーたちの仕事は実にすばらしく、それぞれの仕事が他者との連関を感じながら仕事をしていることがよくわかる。先達の仕事を踏まえ、自分の仕事を積み重ねているのである。

私もそのようなスタンスで椅子をデザインするトレーニングをしている。あと一ヶ月ほどでデザインを完成させなければならない。

*もう一つ書籍をあげるとすれば、『THE FURNITURE OF POUL KJARHOLM : CATAROGUE RAISONNE』であろう。こちらも毎日眺めている。夭折した天才的デザイナー、ケアホルム(ケアハン)の家具は私なりに引き継ぎたいデザインが数多い。
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by kurarc | 2013-10-15 21:14 | design