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ボーエ・モーエンセン J-39 

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新宿のノルディックフォルムでモーエンセンのJ-39(上写真、別名:シェーカーチェア)を見学に行く。以前、ブログでこの椅子とH.J.ウェグナーの椅子の比較を行った。モーエンセンのJ-39は彼がいち早くシェーカー教徒の家具を研究し、その成果から生まれた椅子として知られている。

再びこの椅子に座って、やはり座高が445mmと高いことと、座の幅、奥行きが以外と狭いことなどから、座り心地は男性にとっては少し窮屈に感じられるように思った。(座高については、切断するサービスは行っているとのこと)

しかし、ウェグナーのCH-36(下写真)という椅子とデザインを比較した場合、この椅子の品と、デザインの直截性と言えるような質朴さは突出している。J-39とCH-36はほとんど同じ価格帯だが、購入したいと思わせるのはJ-39の方である。(もちろん好みの問題もある。座り心地を考えた場合は、H.J.ウェグナーの方が優れている)

北欧の家具が雑誌などを通じてかなり普及してきたが、モーエンセンのようなデザイナーはその中で地味なこともあり、まだ名は知られていない方かもしれない。しかし、名の知られたH.J.ウェグナーより、現在興味があるのはモーエンセンの方である。

特に、モーエンセンのJ-39は気になる椅子の一つ。なぜならそれは、デザインされていながらそのデザイン性を主張するのではなく、椅子の原型をデザインしようとする意志が表出されているからである。つまり、デザインのコンセプト(市民のために安価で良質な椅子を提供すること)が明快なのである。ウェグナーの椅子CH-36は、J-39に比べると緊張感にかける。

奇をてらうことのなく成立した椅子の原型、それがJ-39なのだと思う。
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by kurarc | 2013-11-09 00:59 | design