A las cinco de la tarde 同時代人ロルカの死

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” A las cinco de la tarde ”はガルシーア・ロルカの詩集、「イグナシオ・サンチェス・メヒーアスへの哀悼歌」の最初の一行。「午後の5時」と訳される。映画『ロルカ 暗殺の丘』という映画の中で朗読されるこの詩が強烈な印象に残った。映画では英語で朗読されたが、この詩から醸し出される情感を見事に伝えていた。

「イグナシオ・サンチェス・メヒーアスへの哀悼歌」はロルカの友であり、闘牛中に牛の角にさされて死んだ闘牛士を悼む詩集である。ロルカはこの詩集を出版した翌年、スペイン内戦(内乱)がはじまったばかりの頃、グラナダ近郊で無辜の犠牲者として殺された。

この死について、アルベール・カミュは・・・自由な人間なら誰でも、ある日自分が死刑執行の銃口の前にたたされることもあるかもしれないと、まともに考えてもおかしくない時代である。・・・詩人がいては都合がわるいと考える人びとによって銃殺されることがあり得る時代に入ったことを、告げていたのである。・・・と語ったという。(『ロルカ・スペインの死』イアン・ギブソン著、晶文社より)

この時代はもちろん、現在も続いている。スペイン内戦でのロルカの死は同時代人の死であったのである。
by kurarc | 2013-11-21 22:13 | cinema