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アーバン金管教則本

トランペットの教則本として定番となっているアーバン金管教則本を購入し、少しずつトレーニングをすることになった。トランペット奏者の曽我部清典氏によって2009年に新版編纂されたものである。元来コルネット奏者のために書かれた教則本ということだが、現在ではトランペットやフリューゲルホルン、アルトホルン、ユーフォニアムなど3本バルブの楽器の教則本として使用されているという。

アーバンとはこの教則本をつくったJ.B.アーバンのことだが、彼がこの教則本をつくるために並々ならぬ苦労があったようだ。彼の時代(19世紀初期から中期)、コルネット奏者に名人芸といわれるような演奏家がいたことは確かだが、それらは「特技」の範囲を抜け出るものではなく、芸術家といわれるにふさわしい奏者は皆無であった、と序文にある。アーバンは教育の不完全さを身にしみて感じていたのである。

奏者としても一流であったアーバンの日々の経験から得たエッセンスを集約し、まとめたもの、それがこの教則本である。当時、アーバンの教授法を素直に受け入れる奏者ばかりではなかったらしく、様々な奏者との軋轢は困難を極めたようだ。

しかし、今日アーバンの教則本は金管楽器奏者の古典として定着したように、その内容が普遍的な価値を持つ教則本として認められた。よって、この教則本を学ぶことが金管楽器奏者は避けて通ることができないのである。
by kurarc | 2013-12-04 22:58 | trumpet